カルチャー

机の上のサイエンス。Vol.61

フルグライト

2026年8月3日

%28%7B%20atariName%3A%20%22sot_logo.psd%22%2C%20saveFileRef%3A%20new%20File%28%22/AF10D01/P-%25E3%2580%2580%25E3%2583%259D%25E3%2583%2591%25E3%2582%25A4/12119229%2520%25E3%2583%259D%25E3%2583%2591%25E3%2582%25A4%25E3%2580%2580%25EF%25BC%2591%25E6%259C%2588%25E5%258F%25B7%25EF%25BC%2588%25EF%25BC%2583%25EF%25BC%2598%25EF%25BC%2599%25EF%25BC%2597%25EF%25BC%2589/134-135_CC2019_0061/134-135%25E5%2588%2586%25E8%25A7%25A3%25E7%2594%25BB%25E5%2583%258F/DMA-sot_logo.psd%22%29%7D%29

机の上のサイエンス。


photo: Akira Yamaguchi
text & edit: Shogo Kawabata 
2026年8月 952号初出

イナズマが砂を溶かしてできる、天然のガラス管。

サハラ砂漠産のフルグライト。砂漠地帯はシリカ純度の高い砂が広がるため、内側に透明感のある美しいガラス管が形成されやすい。ミネラルショーなどで購入することができる。

 フルグライトは、雷が砂地に直撃した際、電流の熱によって砂が瞬時に溶けて固まった天然ガラスの一種で、「閃電岩」とも呼ばれる。内側は滑らかなガラス質、外側には溶けきれなかった砂粒が付着した独特の質感を持ち、そのフォルムは雷の電流が地中を走ったルートをそのまま記録しているのだ。色は産地によって異なり、成分となる砂や土壌の種類に左右される。シリカ(二酸化ケイ素)を多く含む砂漠地帯では、白や淡褐色の透明感のあるものが形成されやすい。長さは数㎝から数十㎝程度だが、稀に1mを超える個体もある。形成時間はわずか数千分の一秒と推定され、地球上で自然に生じる現象の中でも最も鉱物形成プロセスの時間が短いもののひとつとされる。同様に隕石の衝突熱によって形成されるガラス質のテクタイトは、フルグライトとは起源が異なるが、瞬間的な高熱で砂が変質するという点で共通している。

POPEYE ONLINE STORE

8月4日までオープン!