オブジェのようなルーペ。

本や新聞などの細かい文字を拡大して見るためのデスクトップルーペ。置くだけですぐ拡大できる手軽さが特徴だ。今回紹介するデスクトップルーペは、ドイツで1世紀の歴史を誇るエッシェンバッハ社のもの。全体がレンズとなっていて光を集めやすく、また、デスクに座った体勢で天面が覗き込みやすいフォルムの非球面レンズとなっている。その美しさはまるでオブジェのようでもあり、〈エッシェンバッハ〉のルーペはニューヨークのMoMAでも展示販売されるなど、デザイン性の評価も高い。また、レンズにはPXM光学樹脂と呼ばれる、高い透明度や解像度、高硬度を兼ね備えた独自素材が使われており、通常のアクリルレンズのように、年月を経ることで劣化して透明度が落ちる、ということもない。機能としても優れ、使わないときも美しい佇まいを見せてくれる、道具の鑑のようなルーペだ。