身近にも存在する張力で形作られる構造体

テンセグリティキット¥1,320(イメージミッション木鏡社☎054·200·2818)
テンセグリティ(Tensegrity)とは、「tension(張力)」と「integrity(統合性)」をかけ合わせた造語で、建築家であり、偉大な思想家でもあったバックミンスター・フラーが提唱したもの。部材同士は直接接触しておらず、その両端をワイヤなどで互いにつなぎ、それらをお互い引っ張り合う張力によって、構造体を成立させる。構造体の要素を削り落としていき最小限の構成を突き詰めると、このテンセグリティは最適解のひとつであるといわれている。
この構造は、建築物だけでなく、テントなどにも応用されており、実は身近なものだ。部材が宙に浮いているように見える、無重力状態を感じさせる視覚的効果もあり、アート作品などにも使われている。