鉱物結晶のパターンを模型化

鉱物は、成長する環境要因によってさまざまな形状になるが、そうした外部からの環境要因がなく、鉱物がのびのびと成長した場合の基本的な結晶形を模型にしたのものが、この鉱物結晶模型だ。京都にある地質科学の総合商社であるニチカの鉱物結晶模型は、そうした鉱物の基本形のプラスチックモデルが15種類収められている。こうした結晶の形状を学ぶことは、鉱物の種類を同定するのに、もっとも手軽な手がかりとなり、おおまかに絞り込むことができる。ただし、同種の鉱物でも異なる結晶の形になる場合もあるし、逆に別種の鉱物でも同じ結晶になることもある。そのため、正確な鉱物の同定には、結晶の形状だけではなく、専門機関に送って成分分析を行ってもらう必要がある。