植物に見られる数列を視覚化

「0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89…」と続くフィボナッチ数列。これは前の2つの項を足したものが次の項になっており、例えば、最初の0ととなりの1を足したものが、次の1であり、1と1を足したものが次の2であり、1と2を足したものが次の3であり、というふうに続いていく。イタリアの数学者であるレオナルド・フィボナッチにちなんで名付けられており、植物の葉が均等に日光を浴びるために茎に配列されるときの付き方や、ひまわりの種や松ぼっくりの螺旋などの自然現象に現れることで知られている。
そんな数列を視覚的に表した模型がこの「フィボナッチツリー」。アメリカのデザイナー、ジョン・エドマークが手掛けたもので、少しずつ均等にずれることで密集せずに太陽の光を浴びられる、自然界の植物によく見られる配列の様子をわかりやすく観察できる。