カルチャー

机の上のサイエンス。Vol.27

水草用CO2添加装置

2023年9月3日

text & edit: Shogo Kawabata
photo: Akira Yamaguchi
2023年9月 917号初出

水草を鉢植え感覚で栽培できるユニット。

水草用CO2添加装置
二酸化炭素の逆流を防止する弁に、人工ルビーを使ったユニークなアイテム「カボーションルビー」も追加で取り付けている。
CO2システムキット¥16,940、CO2ビートルカウンター 参考商品、カボーションルビー¥15,400、ネオグラスエアW20×D20×H35㎝¥7,260(すべてADAサービスセンター☎0256·72·1994)

 珍奇な植物を育てる趣味が盛り上がっているが、水中にも驚くような植物はたくさんある。例えば、このカメルーン原産のクリナム・カラミストラタム。球根から波打った妖しげな葉を細長くのばし、メデューサのような姿になる。水草はこれまで水中の景色を作る情景素材のひとつとして使われることが多かったが、鉢植え感覚の単植で楽しむと、細かい葉のうねりなどのディテールが鑑賞しやすく、その植物独自の魅力が引き立って見えてくる。こうした水草をうまく育てるには、二酸化炭素の添加が効果的だ。最近では、小型の水槽に対応したコンパクトな添加ユニットも登場している。DOOAの「CO2システムキット」は取り付けるだけで、水草栽培のガラスケース環境を作ることができる。今回の撮影では、水槽に添加するCO2の量を気泡の数でカウントするための器具「CO2ビートルカウンター」もオプションで追加。螺旋状にくるくるとまわる気泡は、ついつい時間を忘れて見入ってしまう。