映画は総合芸術なんていわれる。音や映像、デザインや演技など複合的な要素で成り立つからだ。かといって他の芸術に要素がないというわけではない。例えば本はどうだろう。文字や文章だけじゃなくて、表紙や綴じ方、それに紙の質なんてのも本の世界を構成する大事な要素だ。
そんな本の大事な要素の一つである書籍用紙に注目したのが本展。目に優しい白さ、めくりやすいしなやかさ、あるいは紙らしいふわっとした手触り、両面に印刷しても透けにくく、そして、長く読まれる本では色褪せしにくい保存性などなど。古今東西、驚くほど多くの種類がある印刷用紙から、書籍本文用として抄紙されたものを中心に、約60種類の紙を紹介する。『市谷の杜 本と活字館』は『大日本印刷株式会社(DNP)』が運営する施設ともあって、入場無料と思えぬ展示の充実ぶりには太鼓判を押したい。
インフォメーション
ようこそ魅惑の書籍用紙の世界
会場:市谷の杜 本と活字館
会期:2024年10月19日(土)~2025年02月16日(日)
休み:月曜・火曜(祝日の場合は開館)、年末年始
時間:10:00~18:00
料金:入場無料
Official Website
https://ichigaya-letterpress.jp/gallery/000428.html
9:00〜NHK Eテレ『日曜美術館』を見る。
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