ミステリアスな極小カタツムリ

とてもユニークな形をしているものが多く、熱烈な愛好家も多い小型陸産貝類。極小のカタツムリの世界だ。その小ささゆえに、まだ生態については多くの謎が残されている。そんな小型陸産貝類の造形を直接手で触れて観察できるようにし、このジャンルの魅力を多くの人に知ってもらいたい、と作られたのがこのホワイトモデル。小さいもので2㎜程度、大きくても3㎝程度の原寸となるが、それを10㎝程度に拡大している。異常巻きのようだったり、極端に扁平だったり、まるでSF映画のクリーチャーのようなミステリアスなデザインは、「なぜ、この形に!?」という好奇心を鋭く刺激してくる。制作するのはカタツムリ専門の博物館「ラセン館」の代表、河野甲さん。もともと造形作家でもあり、こうした精密な立体物を作るのはお手のものだ。3Dスキャンのデータではなく、自らの目で観察してコツコツ手作業で原型を作っており、人の手作業の味わいが感じられるところもいい。

1. Torrecoptis decipiens (Cuba)
2. Calostropha stevenliei (Indonesia)
3. Geoscala seminude (Jamaica)
4. Rhodea mariaalejandrae (Colombia)
5. Whittenia vermiculum (Malaysia)
6. Cerion disforme nodali (Cuba)
7. Diplommatina superba superba (Malaysia)
8. Plectostoma margaretchanae (Malaysia)
9. Diplomphalus solidulus (New Caledonia)
インフォメーション
ラセン館
☎0774·76·4988