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きみも建設業界で働いてみない?/営業・設計 木暮太遊さん

2026年9月3日

手先を動かす、チームで働く、
デザインが好き、几帳面な性格、
どれもが仕事に繋がる建設のお仕事。

物件に似合う家具をイチから作る。(営業・設計 木暮太遊さん)

ショールームでお客さまと打ち合わせ。木材のサンプルなどがたくさん揃っている。

 八幡山にあるアンプインテリアデザインは、物件の造作家具のデザインや施工を行う会社だ。洗面台やキッチン、テレビボードや本棚など、いわゆる作り付けの家具を作っていて、依頼を受ける物件は店舗から住居まで幅広い。オフィスでお客さまの話を聞く小暮太遊さんはこの会社に入って2年目を迎えた。

「例えば新築で住宅を造る場合は、ハウスメーカーさんや設計事務所さんから『ここにこういうものを作りたいので、特注のサイズで作ってほしいです』というご依頼をいただくことが多いです。テレビボードやテーブルなども素材や色などをご提案しながらデザイナーが一つずつ設計し、それを元に北海道にある工場で家具の製作を行っています」

施工の必須アイテム、直角定規と天井までの高さなどを測るレーザー距離計。

 小暮さんはデザインの専門学校に通っていた頃から家具作りに興味を持っていたそうだ。専門的な知識がないものだから、家具が作りたかったら家具メーカーに就職してデザイナーになるのでは? なんて考えてしまって「造作家具を作る」という選択はなんだか新鮮に感じられた。でも人気の進路らしい。

「周りには結構多かったですよ。物件の構造に合わせて家具を新しく作る楽しみがありますしね。僕は就職活動中にうちの会社を見つけて、インターンやアルバイトをやらせていただき、卒業後に入社をしました」

 社員は職人やアルバイトを除き9人。入社してから小暮さんがまず教わったのは「現場を知ること」だった。現場を知らなければ設計はできない。家具がどの順番で運び込まれ、どうやって取り付けられるのか。図面の一本の線が現場でどう形になるのかを理解することが設計にも営業にも欠かせないのだ。

「先輩についていって、現場でどう家具を取り付けているのか、どうやって加工しているのかを学びました。今もサイズが合っているかの採寸や、施工チームのサポートなどで現場には定期的に足を運んでいます。工場である程度組み立てた家具が届いたら現地で取り付ける必要もありますから」

主な担当は営業と設計だが施工のサポートも多い。

 社内には「営業」「設計」「施工」の3つのチームがある。兼務も多く、小暮さんは営業と設計を担当しているという。「営業」はいわゆる窓口対応だ。依頼を受け、壁紙や木材サンプルを何十種類も広げながら、顧客が望む完成形を一緒に考える。さらにその要望を設計や施工へと繋げていくプロジェクトマネージャー的な動きが求められる。小暮さんも常に20件ほどのプロジェクトを同時に進めているんだそう。

「新築の場合はまず全体の施工スケジュールを作っている現場監督さんと作業のすり合わせをします。現場にはたくさんの会社が入っているので、『この日は左官屋さんが入るから、じゃあこの日でお願いします』と日程を細かく決めていく。そこに合わせて家具を発注して、準備を進める感じですね」

 続く「設計」は家具のデザインだ。作り付けの家具以外にソファやオットマンを作ることもある。小暮さんはイチから家具をデザインすることはまだないそうだけれど、お客さまのオーダーをもとにカスタムを加えることはあるという。そして「施工」は現場で家具を取り付け、完成まで導く役割を担う。営業と設計の業務が多い小暮さんも、一度だけ施工までを手掛けたことがあるんだそう。

「最初のご依頼から大体半年くらいで納めたんですが、気を配ることも多くてすごく大変で。でも自分ひとりで実現できたんだ、というのがすごく嬉しかったですね」

見積もりの作成や工事スケジュールの調整、資材の手配などなど、事務作業も盛りだくさん。

案件を任せられると自信にも繋がるし、現場に出ることでぐんぐん成長する。今は複数の案件を動かしながら、合間で新規の打ち合わせなども行う小暮さん。一日のスケジュールは大体こんな感じだ。

「施工がないときは出社してクライアントさんとやりとりをしたり、見積もりを作ったり。施工がある日はフルでその物件に入ってサポートをします。担当している現場が常にいくつか動いているので、その様子を見に行くことも」

 まだ存在しない家具を生み出すわけだから、プレッシャーも不安も大きいと思う。でも、同時にやりがいも大きいに違いない。

パーツの多くは北海道の工場で作っているが、届いた素材を切ったり組み立てたりすることも。

「お客さまが求めていることをいかに酌み取るか、が大事かなと思っています。お話を聞いてこういう雰囲気かな? と思ったら、求めているのは全然違う色の壁紙だったりする。こだわりが強い方はどんどん希望を絞っていけるのでやりやすいですが、イメージが抽象的なときはその細かいニュアンスを掴まないといけないですし、現場で形にしたときにイメージと合っていないといけないので結構難しいです。もちろん予算もありますし。でも最終的にはいつも皆さんに喜んでいただけているので、ほっとしています。お客さまも物件の引き渡しのときに初めて完成した状態を見ることが多いので、喜んでいただけているのを見ると良かったなあと思いますね」

 目標は? と聞くと「イチから家具をデザインしてみたいですし、大型物件を一人でやってみたい。任せられるように頑張りたいです」と明るく答えてくれた。経験を積み重ねた先に、きっと理想の空間が待っている。

プロフィール

きみも建設業界で働いてみない?/営業・設計 木暮太遊さん

木暮太遊

こぐれ・たいゆう|2003年、東京都生まれ。住宅リフォームを中心に設計、デザインを手掛けるアンプインテリアデザインに勤務。現地調査から図面作成、内装デザインの提案まで幅広く担当する。趣味はバイクとキャンプ。

インフォメーション

アンプインテリアデザイン

世田谷区八幡山に本社とショールームを構えるインテリアデザイン会社。オーダー家具のデザイン・設計・製作・施工、住宅リノベーションや店舗内装までを一貫して手掛ける。