TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#3】納豆だけは期限が守れない

執筆:村上竜一

2026年9月25日

ここ最近、食べる納豆のほとんどが、賞味期限が切れている。
僕のお店での売れ残りを持って帰ったり、イベント出店での残りを持って帰ったり。
どこかフレッシュさに欠けた納豆ばかりを食べている。

ずっと言われ続けている、納豆の賞味期限問題。
気になっている方も多いかもしれないので、今回はこの問題について触れていく。

まず、僕の中での賞味期限は「カビてなければOK!」。
色が濃くなろうが、匂いが強かろうが、むしろウェルカム!
賞味期限が切れてから、その納豆のポテンシャルに気づくこともあると思っているので、もはや調査のような感覚で食べている。

この問題でよく聞くのが、ジャリジャリとした白い結晶の発生。
これは腐っているのではなく、アミノ酸の一種である「チロシン」と呼ばれるもの。納豆の発酵が進むことで現れる、旨み成分だ。
害はないのでご安心を。
むしろ、これが出ている納豆は美味しい証拠とも思っているので、そんな納豆を見つけたら、忘れないようにマーキングしておいてほしい。

そう、こんな例を挙げたものの、最近あまりこの「チロシン」が出る納豆を見かけない。
3パック100円ほどの大手メーカーの納豆には、あまり見られないような。。。
ひきわり納豆は発酵が進みやすいので、見かける気もするが、やっぱりあまり見ていない。
これは、大手メーカーが納豆菌を調整して、「チロシン」が出にくいようにしているに違いない。
あまり納豆らしい臭さがないのも、この仕業なのか。わからないけど、きっとそうだと思い込んでおく。
ちなみに、僕のベストチロシン納豆は、青森にある〈かくた武田〉のひきわりである。

なかなか賞味期限を守れない、僕のようなタイプの方には、1ヶ月賞味期限がある〈ひと月納豆〉もオススメだ。
最初の10日間くらいはあっさり、20日間くらいでより粘りと旨みが引き立つ。1ヶ月ごろには、さらに風味が増してくる。
自分好みのタイミングを探すのには、うってつけの納豆だ。

最後に、最近取得した僕の新たな延命方法もお伝えすると。
納豆に米麹と塩を入れて、もう一段階発酵させる「ごど」という食べ物にすることだ。
青森で作られている伝統的な納豆の食べ方で、納豆を乳酸発酵させるため、酸味があるのが特徴。
粘りは少なくなるのだが、香りはしっかり納豆。
ご飯との相性はもちろん、チャーハンやお茶漬けにもかなり合う。
手軽にできるので、ぜひオススメしたい。
僕が実際にトライした動画もあるので、ぜひインスタを参考にしてみてほしい!

プロフィール

村上竜一

むらかみ・りゅういち|1993年、広島県生まれ。京都在住。ニックネームは「ねば」。
大学卒業後、出版社に就職し、関西のファッション誌『カジカジ』の編集に携わる。在籍中、納豆のポンテンシャルに気付き、納豆にまつわる活動をスタート。
現在は『納豆マガジン』『納豆図鑑』の発行をはじめ、アパレルブランド『ネバネバビーン』の展開、納豆イベントの企画・運営など、納豆を軸に幅広く活動している。
また、京都では納豆も取り扱うセレクトショップ『利口.』を運営。TBS『マツコの知らない世界』やNHK『あしたが変わるトリセツショー』など、メディアにも出演している。

Instagram
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