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きみも建設業界で働いてみない?/施工管理・栗原拓也さん

2026年9月3日

手先を動かす、チームで働く、
デザインが好き、几帳面な性格、
どれもが仕事に繋がる建設のお仕事。

長く使われた部屋を、次の暮らしへ繋ぐ。(施工管理・栗原拓也さん)

基本的に作業は各担当の職人が仕上げまで行うが、微調整や簡単な修正をすることもある。

 マンションの内見で部屋に入ったときの、つるっと綺麗なあの状態。壁紙や床材を張り替えるいわゆる原状回復工事によって以前の入居者の気配がリセットされ、部屋が生まれ変わるわけだけれど、その施工を管理するのが栗原拓也さんが勤める小熊建設だ。

「実際の作業はそれぞれ職人さんが担当しています。ひとつの現場に対して、大工、塗装、内装、設備、サッシ、お風呂、襖、畳、清掃など、大体10社くらいの職人さんの会社が入るのが普通です。なのでそれぞれの作業が邪魔にならないよう、工程や人員、材料を管理するのが僕たちの仕事です。予めスケジュールが決まっていても流動的なので、こまめに電話やLINEで連絡をしています」

壁紙の付きが悪くて浮いてしまったところを接着剤で埋めて綺麗に。細かな作業だ。

 栗原さんは今年入社5年目。一日の多くは現場回りが多いという。複数の現場を抱えているため、常駐はせず工程の確認に出向く。

「出社したら受け持っている現場の工程を見て、今日はどの業者さんが入ってるか確認し、どの現場に行くかを決めます。日中は何現場も回って進み具合を見て、夕方早めに帰って書類をまとめる。できれば翌日分の段取りをしておくと明日が楽になるのでちょっと作業をする、という感じですね」

 これまで印象深かった現場は?

「一人で初めて任せてもらった現場が、マンションの居室の改修工事だったんですが、居住年数が30~40年とかなり長かったんです。一部は腐食していて直すところが多かったんですけど、なんとか完成できた。これは成長できてるなと感じました」

持ち歩くツール。大掛かりな修正は行われないけどこれがあれば安心。

 ちなみに栗原さんは以前は造園業で働いていて、つまり植木職人だったんだそう。職人の立場がわかっているということは、今の仕事にかなりプラスなのではないだろうか。

「そうですね。今の会社で職人上がりという人はなかなかいなくて、多分僕ぐらい。そういう点では管理する側でありながら、職人さんの立場に立って話すこともできるので、わかり合えているかなというのはあります」

 どの案件でもクライアントがいるし、特に現場には職人さんが何人もいて、手作業で黙々と工程をこなしてくれている。何より大切なのはコミュニケーションだと言う。

「現場では職人さんとも発注者さんともしっかり話ができないといけないので、コミュニケーション能力に長けている人が向いていると思います。あとは飽きずにコツコツと取り組む気持ちも大切ですね。毎日同じは嫌だから違うことをやりたい、みたいな人には向いていないかも。完成に向かってコツコツ作業をするのがこの仕事の肝。でも綺麗な部屋を見たときの達成感はものすごいですよ」

レンジフードの裏側まで現状回復できているかを細かくチェック。

プロフィール

きみも建設業界で働いてみない?/施工管理・栗原拓也さん

栗原拓也

くりはら・たくや|1991年、東京都生まれ。造園業を経て小熊建設に入社。賃貸住宅やマンションの原状回復工事を担当し、職人の工程管理や入居者対応などの進行を担う。休日はFC東京のサポーターとして全国を飛び回る。

インフォメーション

小熊建設

1966年の創業以来、地域に根差した施工を続ける世田谷区代沢に本社を構える建設会社。リフォーム、原状回復工事、大規模修繕、住まいの維持管理や改修などを幅広く手掛ける。