カルチャー

通勤・通学の道中で読みたい3冊。

5月はこんな本を読もうかな。

2026年5月1日

text: Keisuke Kagiwada

『彼女のカロート』
荻世いをら (著)

 文芸誌に発表された小説や入手が困難になっている書籍の中から、改めて読み直されるべき作品を刊行していくシリーズ「First Archives」が始動。これは全力で応援するっきゃない。第一弾は、身体への眼差しが独特すぎる荻世いをらの作品集。いいね! 個人的には、第105回文學界新人賞島田雅彦奨励賞受賞作「東京キノコ」をまた読みたい。フィルムアート社/¥2,200

『『階級と「私たち」のゆくえ イギリス映画が照らす連帯の物語』
河野真太郎 (著)

 ヨーロッパ圏の人と話していると、まぁまぁの確率で話題に上るのが、階級の話。日本で暮らしていると、意識することができないその階級をめぐるあれこれを、映画を通して教えてくれるのがこちら。『さらば青春の光』って、そういう話だったのか! フィルムアート社/¥2,860

『森英恵と映画衣裳―― 日本映画の革新と軌跡』
辰已知広 (著)

 幸か不幸か、今やお茶の間ではモデル姉妹の祖母としての印象が強い森英恵。しかし、本書を読むと、彼女が日本映画に残した功績は計り知れないことがよくわかる。まさか、小津安二郎とも関係があったとは! ¥4,620/森話社