カルチャー

進化を続ける本屋さんはチェックしておかないと。

東京暮らしの123!

2024年4月18日

ぼくと服と東京の暮らし。


photo: Jun Nakagawa
text: Neo Iida
2024年5月 925号初出

 日常の朝昼晩に何を食べよう? 休日に遊びに行くならどこがいい? 定番も、“通”な裏ワザも、今の東京のグッドアンサー・ベスト3をどうぞ。

1. 大垣書店 麻布台ヒルズ店
@神谷町

 創業は太平洋戦争真っ只中の1942年。以来京都を拠点に店舗を拡大し、今年東京・麻布台に初進出。本が主役なのでダウンライトは付けず書棚の明かりをメインとし、「創」「栞」「遇」「匠」といった独自のカテゴリ分け、自家焙煎コーヒーが飲める『SLow Page』を併設するなど、『大垣書店』ならではの仕掛けが色々。目玉は〈twelvebooks〉がセレクトした洋書コーナー。建築からアート、インディペンデント誌まで、数千冊を揃える。本棚の合間には腰掛けるスペースがあり、座布団も完備。コーヒーを飲んでゆっくり過ごそう。

インフォメーション

進化を続ける本屋さんはチェックしておかないと。

大垣書店 麻布台ヒルズ店

◯港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズタワープラザ4F ☎03·5570·1700 11:00〜20:00 無休

2. 八重洲ブックセンター 阿佐ヶ谷店
@阿佐ヶ谷

 昨秋、阿佐ヶ谷の人気書店『書楽』が閉店するニュースが世間を駆け巡った。漫画家に愛され、『A子さんの恋人』の近藤聡乃さんや『ひらやすみ』の真造圭伍さんなど、多くの作家がサイン会を行い、サイン色紙を作成してきた名店が閉じるとあり、話題になったのだ。そこへ現れたのが同じ東京の書店『八重洲ブックセンター』。2月からは運営を継ぎ、看板を替え、元気に営業を続けている。店内の造りはほとんど元のまんまで、今後は『八重洲ブックセンター』ならではの知見も生かし、より充実した新刊書店にしていくそう。

インフォメーション

進化を続ける本屋さんはチェックしておかないと。

八重洲ブックセンター 阿佐ヶ谷店

◯杉並区阿佐谷南3-37-13 大同ビル ☎03·6915·1951 9:00〜22:00、日10:00〜 無休

3. STACKS BOOKSTORE
@神保町

 3月に神山町から本の街・神保町にお引っ越し。駿河台下交差点の裏で、店は約70坪とぐんと広くなった。アートブックに、文芸書や雑誌などの古本も揃え、店主・山下丸郎さんが厳選するクラフトビールやワインも充実。カウンターでひと飲みも。「神保町はアクセスも良いし、いい店もたくさん」と山下さん。移転に際しZECSのTシャツ(¥6,600)や、山下さんが幼少期から通う『青山ブックセンター』の配色で〈MY LOADS ARE LIGHT〉に別注したソックス(¥2,420)などグッズも続々。23区で唯一〈BROCHURE〉を取り扱う。

インフォメーション

進化を続ける本屋さんはチェックしておかないと。

STACKS BOOKSTORE

◯千代田区神田神保町1-41-1 三省堂第2ビル ☎なし 15:00〜22:00、土・日・祝13:00〜 無休