情報そのものより「空気を伝えるための写真」が多く使用されている当時の『Switch』。全体を通して大人の雰囲気が漂っている。

カルチャー

詩情を感じる1980年代『Switch』に魅せられて。

BOOK STACKS Vol.6:雑誌編

2023年7月28日

cover design: Ken Kagami(DOW!?)
cover design: Aiko Koike(BOOK STACKS)
photo: Hiroshi Nakamura
narrator: Tomoe Miyake
edit: Yu Kokubu

現在のブックリスト(07/28/2023)

今回追加した本

BOOK STACKS Vol.6:1980年代の雑誌『Switch』

本を持参した人

井出幸亮(編集者、POPEYE Webシニアエディター)

雑誌Switch

「好きな本をたくさん集めて“POPEYE Web編集部だけのオリジナル本棚”を作ってみよ〜」というシンプルな提案のもと、本棚自体の制作とブックセレクトを開始した「POPEYE Web」に関わる編集者やライターなどの運営陣。その選書の過程をポッドキャストで配信しているのが、この「BOOK STACKS」企画。

 シリーズ第6話目となる今回は、雑誌『Subsequence』の編集長で、POPEYE Webシニアエディターを務める井出幸亮さんが持参した1980年代の『Switch』各号をみんなで囲んで雑談中! ポッドキャストの視聴は以下のリンクから! 雑誌の詳細もページ下で見れるよ。

↓こちらの再生プレーヤーからも聴けます!

今回のハイライト、抜粋

井出

井出

僕の世代はどちらかというと1990年代初頭のリニューアル後の『Switch』がリアルタイムなんだけど、今回は1980年代の『Switch』を持ってきました。ジーナ・ローランズやサム・シェパードの特集など、人選もシブいしポートレート一発の写真なんかが使われてるのもいいんだよね。ADは坂川栄治さんで。即物的な情報じゃない詩情が感じられて伝わってくるものがある。インタビュー原稿も、取材対象者に電話をかけるところから書いてあったり、例えばこのハリー・ディーン・スタントンの原稿をちょっと読むとさ……(原稿を読む)。

国分

国分

おおぉぉーーーー、格好いい! カッケーっすね。

トロ松

トロ松

確かにね。(この原稿は)ブルータスやポパイのフィールドじゃないっていうかね。それにしても『Switch』出してくるのは意外やった。

雑誌Switch
文字びっしり!

番組出演者のプロフィール

プロフィール

井出幸亮

いで・こうすけ|1975年、大阪府生まれ。編集者。POPEYE Webシニアエディター。古今東西のアーツ&クラフツを扱う雑誌『Subsequence』(cubism inc.)編集長でもある。本誌『POPEYE』(マガジンハウス)、『工芸青花』(新潮社)などさまざまな媒体で編集・執筆活動中。主な編集仕事に『ズームイン! 服』(坂口恭平著/マガジンハウス)、『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』(新潮社)、『細野観光 1969-2021 細野晴臣デビュー50周年記念展オフィシャルカタログ』(朝日新聞社)など。著書に『アラスカへ行きたい』(新潮社、石塚元太良との共著)がある。

プロフィール

国分優

こくぶ・ゆう|編集者。POPEYE Webクリエイティブディレクター。本番組ナビゲーター。

プロフィール

トロピカル松村

とろぴかる・まつむら|1988年、兵庫県生まれ。編集ライター。70年代や80年代、クラシックなアクティビティ&スポーツに目がない。ジーンズ&スポーツを掲げるブランド『CRT』のディレクター。二子新地で小さなレコード店『トロピカルレコード』を運営。著書に『ボクのニッポンサーフィンサウンド』がある。

番組概要

これDOW!?

買い物好きのゲストや、世代の異なるスタッフらが、”最近のグッドショッピング”を持ち寄ってお喋りしているモノにフォーカスしたポッドキャスト番組「これDOW!?」。雑誌ではあまり取り上げられないモノをスタッフ間で紹介しあったり、普段検索しないモノについて考察してみたり、ゲストの関心ごとや近況についてただただ雑談してみたり。ナビゲーターはPOPEYE Webのクリエイティブディレクター・コクブユウさん、番組アートワークは現代美術作家の加賀美健さんが担当。POPEYE Web制作の他番組は以下より。

ピーター・バラカンのプロテスト・ソングあたりから始める政治の話。

山田ルイ53世の、あの頃のブックエンド。(ラジオ局ベイエフエムとのコラボ企画。)

BGM配信 TOWN TALK RADIO

映画監督・黒沢清と篠崎誠のホラー対談。

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