今では街中で見かけることは少なくなったが、映画作品を宣伝する無二の媒体として、映画ポスターは独自の発展を遂げてきた。特に、1960年代以降は、映画や美術、文学、演劇などのジャンルが絡まり合う中で、粟津潔や横尾忠則、和田誠、石岡瑛子などの新世代のデザイナーも登場し、宣伝メディアの枠を超え、自立したグラフィック作品としての価値を持つものへと変容していった。本展は、4章にわたり映画とグラフィズムとの結節点を探るというもの。絵画のようなスタイルで構成された戦後期から、気鋭のデザイナーが登場した60年代、外国のアート・フィルムの配給に特化した日本アート・シアター・ギルドの登場、当時の時代風景を形作ったイラストレーターやデザイナー、漫画家などが映画ポスターの制作に関わるようになった70年代以降など、計90点以上の日本の映画ポスターがたっぷりと展示される。スクリーンの外で発展した、映画文化のもう一つの魅力を堪能しに訪れてみてはいかがだろう。
インフォメーション
再訪 日本の映画ポスター芸術
会場:国立映画アーカイブ 展示室(東京都中央区京橋3-7-6 7階)
会期:2026年4月7日(火)〜7月26日(日)
時間:11:00〜18:30(6月26日は20:00まで)
休室:月曜、5月12日(火)〜17日(日)、5月26日(火)〜31日(日)
料金:一般 250 円(200 円)、大学生 130 円(60 円)、65 歳以上、高校生以下及び 18 歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則 1 名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
Official Website
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/posterjapan2026/
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