From Editors
POPなEYEで街を見渡せば。
NO.951
2026年6月8日
POPEYEにいるメンバーの共通点をあげるとしたらpop*eye(ポップ*アイ)、すなわち、ポップな視点を持っていること。
これは目に見えない特殊なサングラスみたいなもので、その視点を借りてモノを見ると、なんの変哲もない道も、近所のパン屋も、退屈な飲み会も、冬のビーチも、実家に眠る雑誌の束も、ひと昔前の文房具も、ネガティブに感じていた雨も、雑音にしか聞こえてなかった鳥の声も、すべてが自分のためだけに用意されたエンターテイメントに変わる。
このことに気が付くと、毎日が楽しくてしょうがない。
そして、LIFE STYLEというカテゴリーは特別なpop*eyeを持った人たちと作った。
例えば、「ライト喫茶は、君の街にも必ずある」という記事がある。
ライト喫茶とは、編集者の井出幸亮さんとトロピカル松村さんがこの号で初めて提唱した概念で、純喫茶でも、チェーン店でもない、そのちょうど中間の良い塩梅の喫茶店のこと(って話だけでもないので、詳しくはP137を読んで欲しい)。
もちろん「純喫茶でも、チェーン店でもない、ちょうど中間の良い塩梅の喫茶店」は世の中に山ほどある。
でも、僕は通り過ぎていた。
ひとたび「ライト喫茶」という視点を持って、いつもの街を見渡してみると、素通りしていたカフェや喫茶店が“名ライト喫茶”だったことに気がつく。
興味深いのは、目の前にあったのに誰も(まったく)視界に入っていなかったこと。
そして、実は世の中はそういうもので溢れている。
LIFE STYLEページは、日常をPOPな視点で見つめたときに浮かび上がってきた事をまとめたPOPEYEにいるメンバーの個人的なレポートだ。誰かにとってはどうでもいいことかもしれないけれど、誰かにとっては宝物のような記事になるかもしれない。
できれば共感をしてくれる人が多いほうが嬉しい。でも、それは二の次で、読んでいくうちに自分の中に眠っていたpop*eyeがムズムズと動き出してくれたらもっと嬉しい。そして「これは自分にしか見えてない!」と思ったら、ぜひ一緒に雑誌を作って欲しい。
きっとPOPEYEは50年間そうやって作られてきたはずだから。
(本誌担当編集)宮本賢
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