映画監督としては開店休業中なのに、いろんな意味で話題にはこと欠かないタランティーノが、自身の映画遍歴を綴ったエッセイ集。幼少期に母と彼氏と黒人しかいない映画館で観た『ブラック・ガン』について語られる一説が印象深い。「それ以来おれは、映画を見ることにおいても作ることにおいても、一九七二年の土曜の夜に黒人映画館でジム・ブラウンの最新作を見たときの経験を再現しようとすることに、程度の差こそあれ人生を費やすようになった」。¥4,620/文藝春秋
『ナイトシフト』を観る。
ミュージックボックスにコインが投入され、あたりに音楽が響き渡ると、顔を真っ白に塗った1人の若い女性が、ロンドンのホテルで受付係としての夜勤を開始する。1981年に撮られた本作は、まるでホーンテッドマ...
『左利きの少女』をチェックする。
一組の家族が台北に引っ越してくる。やつれきった表情の母は夜市で飲食店を開業し、勝気な長女は檳榔屋で働き、5歳の次女は幼稚園に入園する。しかし、新生活は順風満帆とはいかない。家父長制が根強い台湾の古い...
『ドラマなふたり』を観る。
カフェでエマにひと目惚れしたチャーリーは、おっかなびっくりナンパを決行するが、彼女はノーリアクション。お呼びでないのかと思いきや、実は彼女、片耳が難聴で聞こえなかっただけだった。エマの提案でナンパを...
『反ミーム部門は存在しない』を読む。
日本で流行りのモキュメンタリーホラー小説みたいなタイトルだ……とナメてかかったらケガするレベルの超弩級SFホラー。主人公のマリーは、日常に潜む異常な存在「通称不詳存在(アンノウン)」から世界を守る秘...
『映された声 映画にとって「声」とはなにか』を読む。
『映画にとって音とはなにか』を初めて読んだ日の衝撃は今でも忘れられない。捉えどころがないと思っていた「映画の音」を、ここまで具体的かつ刺激的に分析することが可能なのかと、”耳”からウロコが落ちたものだ...