TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#4】リングの歩き方

執筆:KONOSUKE TAKESHITA

2026年10月5日

先日我が家に遊びに来た友人が、「フロリダには日本人が切ってる美容院があるのでそこに行きたい」と言うので送迎してきました。

片道102km。彼も私も大阪出身なので、道中、

「大阪市内からやったら近江八幡まで行けるな」

「往復で考えたら白浜まで行けますよ」

と話してました。

さぞかしめちゃくちゃ切ってもらうんやろなと思って、それが楽しみで仕方なくて、

「また次いつ来れるかわからんし、来れるにしてもこの距離やねんから、めっちゃ短くしてもらいや。あえてのベッカムヘアーとかどう?あえてのロナウドは?元ブラジル代表の方の」とか話してると着きました。

友人が髪をカットしてる間は、そのあたりを犬と一緒に散歩してました。レイクドラという地域で、非常に長閑な過ごしやすい場所でした。土曜日だったこともあり、湖のまわりのオープンバーには多くの人が詰めかけて、オアシスをオマージュしたであろうおじさんバンドが3曲に1曲のペースで『Don’t look back in anger』を演奏してました。

3回目にさしかかったあたりで、美容室に戻ると、友人がちょうどカットを終えたようで

「さっぱりしましたわ〜」と言いながら出てきました。

ちょっと耳周りすいてもらっただけやん。何時間かけてきたと思ってんのよ。

帰り道、当の本人は満足したのか、何度もバックミラーで髪を見ては微笑んでたので、まあこんな日があってもいいかな。

プロフィール

KONOSUKE TAKESHITA

こうのすけ・たけした|現役高校生レスラーとしてDDTプロレスリングで2012年8月デビュー。高校卒業後は日本体育大学へと進学、卒論のテーマは『ジャーマン・スープレックス』。2022年から米国の新進気鋭のプロレス団体「AEW」とも契約し、2団体所属に。2025年には日本最大のプロレス団体「新日本プロレス」とも契約を結び史上初の3団体所属選手となった。2025年8月には世界一過酷なリーグ戦と呼ばれる「G1 CLIMAX 35」で初優勝を果たし、10月には新日本プロレス最高峰の王座であるIWGP世界ヘビー級王座初戴冠も果たした。

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