いま行きたいイベント、展示、観たい映画、読みたい本、聴きたい音楽…etc。こちらのページで毎日更新中!

『あたらしい散歩──専門家の目で東京を歩く』を読む。
「昔の渋谷は楽しかった。今はつまらない」。最近よく聞くこの言葉、気持ちもわからなくはないが、とはいえ楽しむ努力をしてない人がほとんどなんじゃないか。視点を変えれば、見える景色は変わるってのに。専門家と...

「BOOK DAY とやま」に行く。
年に一度行われる北陸最大級のブックイベント「BOOK DAY とやま」が今年もやってくる! 第12回目となる今回は、北陸はもちろん、関西、東海地方の古書店を招いての古本市に加え、県内外の出版社による...

『啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語』を読む。
ブルシットジョブ論で一世を風靡したアナキスト人類学者、故デヴィッド・グレーバー。彼の生前最後の一冊で掘り下げられるのは、近代ヨーロッパの根幹を支える啓蒙思想を、先に創造していたのは17世紀のマダガス...

『立岩真也を読む』を読む。
2023年に亡くなった立岩真也は、生存学や障害学を通して、「生きる意味と何か?」を問い続けた社会学者だ。こちらは、生前の彼を知る3人の学者たちが、改めて立岩の真価を問い直す論考集。興味深いのは、立岩が...

『映画の隔たり』を読む。
現代フランスの哲学者ジャック・ランシエールによる映画論集。かなり手強い一冊ではある。しかし、彼が普通に映画好きであることは、取り上げられる映画監督を見れば明らかで、そこに別に映画好きでもない哲学者が用...

『ジャン゠リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ』を読む。
著者のニコル・ブルネーズは、フランスの映画研究者であり、2022年に亡くなった映画の巨星ゴダールの最晩年の協力者の一人。そんな彼女によるゴダールをめぐるテクスト集なのだが、なんといっても注目すべきは、...

『翻訳者の全技術』を読む。
ウィリアム・バロウズという変人小説家の翻訳者としてキャリアをスタートさせた人が、なぜ開発援助コンサルタントというめちゃくちゃ真っ当な本職を持っているのか。ずっと謎だったが、翻訳の技術論というよりは、著...

土井光著『はじめの自炊帳』が発売!
土井光著『はじめの自炊帳』が発売しました!料理家・土井光著『はじめの自炊帳』は、POPEYE Webの連載「どのみち毎日食べるから。」がきっかけで生まれた自炊の入門書。 祖父(土井勝)も、父(土井善晴...

『テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。』を読む。
資本主義はもう死んでいる。ケンシローのごとくそう宣言する著者はしかし、明るい未来を寿ぐわけではない。資本自体、「クラウド資本」の暴走が死因であり、結果として到来したのもビックテックが牛耳る「テクノ封建...

本日発売!POPEYE 2025年4月号「服と着こなしの細かい話。」をチェック。
春のファッション特集。おしゃれとは小さなこだわりの積み重ねで、そこを追求するほど気持ちが湧き立ち、心が踊るはず。そんなファッションの醍醐味を「PLAYFUL」というキーワードとともに、微に入り細を穿ち...

『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』を読む。
2019年、J.C.ペニーの店長ボイド(もとはジャーナリストだったが、ひょんなことからフェイクニュースのでっちあげ屋へと転落した)は、銀行強盗を働き、窓口係の女性を誘拐した上で、逃避行の旅に出る。ティ...

『PARIS The Memoir』を読む。
パリス・ヒルトンとは何だったのか? 現在のUSポップカルチャーを考える上で、これは避けられない命題だ。なぜなら、彼女はまだその言葉がない時代に、ネポベイビーのインフルエンサーとしてその後に続く時代を先...

『ただ君に幸あらんことを』を読む。
ラランドの活動では、スマートなサーヤとコントラストをなすように、クズ芸人としての魅力を発揮しまくるニシダだが、ソロの彼はひと味違う。そう思わずにはいられない小説集第二弾は、家族をめぐるふたつの物語を収...

『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』を読む。
「B級映画の帝王」の異名を持つ、映画プロデューサーにして監督のロジャー・コーマン。2024年に逝去した彼の名著が、満を持して復刊。金にがめつい人ではあるが、彼がいなけりゃ60年代以降のハリウッドは全く...

『ヘビトラ大図鑑 HEAVY DUTY TRADITIONAL』を読む。
1960年代より、国内外のカルチャーを紹介し続けてきたイラスト・ルポの第一人者であり、今もなお色褪せることのないシティボーイの虎の巻『ヘビーデューティーの本』の著者としても知られる小林泰彦さん。間もな...

『そこから先は別世界 妄想映画日記2021 – 2023』 を読む。
映画批評家であり、爆音上映をはじめとするあらゆるイベントから映画作品自体のプロデューサーとしても活動する著者が、2021年から2023年の間に綴った日記。いつも体は絶不調だし、かつ資金も潤沢ではない。...

『偉大な作家生活には病院生活が必要だ』を読む。
現在、大病を患い車椅子での生活を余儀なくされている著者が、その前後に発表したエッセイや短編小説などが収録されている。のだが、やはり注目は入院中のあれこれが語られる表題作。以前は「書くことがない」「書き...

『漫才過剰考察』を読む。
群雄割拠の現代漫才界をリードする令和ロマンの髙比良くるまさんが、M-1と漫才を完全考察したのがこちら。漫才なる変幻自在なパフォーマンスを「過剰」に言語化した上で、体に落とし込んでアップデートせんとする...