詩人の谷川俊太郎さんは、さまざまな絵描きや写真家とタッグを組み、200冊近い絵本を世に送り出してきた。ことば遊び、世界を知るヒント、ナンセンスの楽しさ。生きることの面白さや大変さ、尊さ、さらには死や戦争まで。絵と言葉で真っ直ぐに向き合ってきた人だ。
今回の展覧会では、そんな絵本の中から約20冊をピックアップ。原画はもちろん、絵や言葉が動き出す映像、朗読や音、巨大な絵巻、書き下ろしのインスタレーションまで、多彩なクリエイターとともにつくられた作品が並ぶ。子どもから大人まで楽しめる、“絵本を体験できる”展覧会なのだ。
タイトルの「百貨展」は、谷川さんの絵本の幅広さに由来する。イラストや絵画だけでなく、写真やコラージュなど表現は自由自在。『まるのおうさま』、『こっぷ』のように世界を知るきっかけになる“認識絵本”、『ことばあそびうた』、『ぴよぴよ』の言葉遊びやオノマトペ、『もこ もこもこ』のナンセンス。そして『へいわとせんそう』に代表される戦争や『かないくん』、『ぼく』が向き合う死まで、テーマも実に多彩だ。全国を巡回してきた本展も、残すは富山と宮崎のみ。どうぞお見逃しなく。
インフォメーション
谷川俊太郎 絵本★百貨展
会期:4月18日(土)〜6月21日(日)
休館日:毎週水曜日(祝日除く)、5月7日
開館時間:9:00〜18:00 (入館は閉館の30分前まで)
観覧料:一般¥1,100、大学生¥550、高校生以下無料
場所:富山県美術館 展示室3、4 富山県富山市木場町3-20
Official Website
https://tad-toyama.jp/exhibition-event/20247
『シラート』を観る。
モロッコの僻地の砂漠に、巨大なサウンドシステムが積み上げられていく。まず、このビジュアルの強さに心を鷲掴みにされてしまうのだが、レイブパーティが始まると明らかに場違いな中年男性が現れる。行方をくらま...
『急に具合が悪くなる』を観る。
高齢者向け介護施設でディレクターを務めるフランス人マリー=ルーと、演劇の公演で来仏した末期癌の日本人演出家である真理がパリで出会い、かけがえのない友情を築く。マリー=ルーはビルジニー・エフィラが、真...
『the moment/ザ・モーメント』を観る。
2024年、チャーリーxcxがアルバム「brat」をリリースし、“ブラット・サマー”なる社会現象を巻き起こしたのはご存知の通り。その喧騒の裏側を、フィクションを交え、皮肉を込めて自嘲的に振り返ったの...
『The Stylist』を読む。
初期の『ポパイ』ともゆかりのあるリビングレジェンドなスタイリスト、大久保篤志。こちらは、45年のキャリアを誇るそんな彼の半生と仕事論がぎゅぎゅっと凝縮された自伝だ。かつて手掛けていたブランド〈The...
『《フリー・ジャズ》研究 ジャズ史を変えた37分間』を読む。
オーネット・コールマンら、8人のジャズメンが『Free Jazz』を録音したのは、1960年12月21日のこと。その「ジャズ史を変えた37分間」を全編採譜と解析によって具体的に深掘りする本書は、安易...