20世紀フランスを代表する挿絵画家のレイモン・ペイネ。山高帽の男の子とユーモラスに満ち溢れた女の子の2人が描かれたシリーズ「ペイネの恋人たち」は長きにわたり世界中で愛されてきた。本展では、そんな「愛」をテーマに制作を続けてきた彼の作品の中から、鳩が描かれたものが集められている。さりげなく登場していたり、主役級に構成されていたり。さまざまな形で表現された“愛の象徴”は、可愛らしいだけでなく、平和を呼びかけてきたペイネにとって重要なモチーフだった。また、この展示を主催するペイネ美術館の会場は、帝国ホテルを手掛けた建築家、アントニン・レーモンドが軽井沢に建てた別邸「夏の家」。柔らかな赤色に包まれたモダニズム建築は重要文化財にも指定されていて、外観はもちろん、家の中もうっとりとするほど美しい。作品と併せて、建築もじっくり鑑賞したい。
インフォメーション
Les Amoureux Aux Colombes 鳩を連れた恋人たち展
会場:重要文化財 アントニン・レーモンド「夏の家」(長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217 軽井沢タリアセン内)
会期:2026年3月14日(土)〜6月30日(火)
時間:9:00〜17:00
料金:大人 1,100円、小中学生 500円(軽井沢タリアセン入園料含)
Official Website
http://www.karuizawataliesin.com/look/peynet
ムーンストラック・カルティベーション vol.2「『図案』の森に潜る 近代日本の視覚文化アーカイヴ逍遥」に行く。
POPEYE Webシニアエディターでもある編集者の井出幸亮さんが立ち上げたリアルイベントプロジェクト「Moonstruck Cultivation(ムーンストラック・カルティベーション)」。芸術/...
『パンク・ガーデニング宣言 エコロジカルで型破りな庭園論』を読む。
フランスの造園家エリック・ルノワールが提唱する「パンク・ガーデニング」は、人間本位で植物にとっては地獄でしかない「美しい庭」という考え方にまず反旗を翻す。そして、完璧な管理をあえて手放し、植物本来の...
『はいつくばって』を読む。
ミランダ・ジュライによる2冊目の長編小説だ。主人公はジュライ自身を彷彿とさせる45歳の女性アーティスト。とある小旅行をきっかけに、中年期特有の人生の悩みに振り回される彼女の姿が、夢みがちであるが故の...
『ルックバック』を観る。
藤本タツキによる同名漫画を実写化したのは、『箱の中の羊』の記憶も新しい是枝監督だ。二人の少女、藤野と京本がコンビを組んで漫画家を目指すその原作の物語を、是枝監督はかなり忠実に実写へと昇華させている。...
『オデュッセイア』を観る。
原作は古代ギリシャの吟遊詩人ホメロスの同名叙事詩だ。「トロイの木馬」作戦によってトロイア戦争に勝利したオデュッセウスたちが、妻と息子が待つ故郷イタケへの帰還を目指す10年に及ぶ果てしない旅路を、監督...