「松屋銀座」や「細見美術館」、「東京都現代美術館」のロゴデザインなど革新的なデザインを次々と生み出してきたグラフィックデザイナー・仲條正義。とりわけ、長年関わった資生堂での仕事は特筆すべきものだ。同社の企業文化誌『花椿』のアートディレクション、「資生堂パーラー」のポスターやパッケージなどには仲條が創り出す「文字と画」の遊び心ある表現が存分に発揮されている。そうした仕事の魅力を総覧できるのが展覧会「うたう仲條 おどる仲條 -文字と画と、資生堂と」だ。本展では資生堂社にて収蔵されている作品を中心に、化粧品の広告ポスター、「資生堂パーラー」のパッケージや包装紙、〈タクティクスデザイン〉の時計などのプロダクト、さらには展覧会初出店となるイラストの原画など約200点が展示される。さらに、『花椿』のうち、アートディレクターを担当した1982年から2011年までのアーカイブ実物約350冊を手に取って読むことができる。いま見ても新しいアイデアと生き生きとしたデザインは必見。「おどる」ように美しい仲條のデザインを体感しに行こう。
展示風景
撮影:加藤 健
インフォメーション
「うたう仲條 おどる仲條 -文字と画と、資生堂と」
会期:3月3日(火)〜6月28日(日)
場所:資生堂ギャラリー(〒104-0061 東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下 1階)
開館時間:平日 11:00~19:00、日・祝 11:00~18:00
閉館日:毎週月曜・休 (月曜日が祝日にあたる場合も休館)
入場料:無料
Official Website
https://gallery.shiseido.com/jp/
プロフィール
仲條正義(なかじょう・まさよし)
1933 年東京生まれ。東京藝術大学図案科(現デザイン科)を卒業、1956 年に株式会社資生堂宣伝部に入社。1959 年同社退社、株式会社デスカ入社。1960 年フリーとなり、1961 年に仲條デザイン事務所を設立。1966 年から 2011 年まで資生堂社の企業文化誌『花椿』を手がけ、資生堂パーラーのパッケージ、同社のブランドや企業文化活動のグラフィックなど多くの作品を精力的に生み出した。資生堂パーラーでは現在も仲條デザインの商品が販売されているなど、その精神は資生堂社に生き続けている。資生堂ギャラリーでの仲條の個展は2012 年に開催した「仲條正義展 忘れちゃって EASY 思い出して CRAZY」以来 2 回目。東京 ADC 会員最高賞、東京 TDC 会員金賞、JAGDA 亀倉雄策賞、毎日デザイン賞、毎日ファッション大賞・鯨岡阿美子賞、紫綬褒章、旭日小綬章ほか受賞多数。2021 年 10 月 26日没。
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