1960〜70年代の絵画において、「完成されたイメージ」を描くのではなく、キャンバスや絵の具、描くという行為そのものに目を向けた前衛芸術家たちがいる。日本、フランス、イタリアという異なる背景を持ちながら、その理念形成に深く関わった李禹煥、クロード・ヴィアラ、ジャンフランコ・ザッペッティーニの3名もその系譜だ。そんな彼らのグループ展が『STANDING PINE 東京』で開催中。本展では、余白の中に静かな絵の具の痕跡を置く李の作品をはじめ、テント用の布などに同じパターンを繰り返し描くヴィアラの作品、キャンバスを何層も重ねて見え隠れする構造を浮き彫りにするザッペッティーニのシリーズなどが展示される。
描くという行為は一体何か。会場には見えるものと見えないもの、空間と身体の関係性など、アートの枠組みを揺るがすディープな思考が浮かび上がる。同時代に生まれ、共通する問題意識のもとで独自の表現を展開してきた3つの個性が響き合う空間を目撃しよう。じんわりと新しい知覚を刺激してくれるに違いない。
インフォメーション
李禹煥 + クロード・ヴィアラ + ジャンフランコ・ザッペティーニ展
会場:STANDING PINE(東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA ART COMPLEX I 3F)
会期:2026年5月23日(土) 〜6月20日(土)
時間:12:00~18:00
休館日:日・祝・月曜日
Official Website
https://standingpine.jp/exhibitions/369
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