カルチャー

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.52

写真・文/久山宗成 a.k.a. Donald

2026年7月4日

photo & text: Muneaki Kuyama a.k.a. Donald
edit: Yukako Kazuno

GEEK WATCHならぬ、GEEK CLOCK は、腕時計をはるかに超えて広がるカオスの世界。実際、デスククロックや壁掛け時計は、手首に装着されるという制約から解放されることで、腕時計よりさらにGEEKな創造が可能です。

今月の連載は、人を驚かせ、喜ばせ、そしてインスピレーションを与えるために作られたGEEKなクロックたちを紹介したいと思います。うっかり手を出したが最後…。私、GEEKクロックの沼にドハマリのため一回ではレポートできず。今回の前編と来月の後編の月跨ぎ企画になりました。それではGEEKクロックの沼の世界へようこそ。

キテます、キテます🎵 1980年代、超能力現象への関心が全国的な「ピラミッドパワー」なるブームを巻き起こしました。この熱狂の波に乗り〈SEIKO〉は音声で時刻を知らせるトーキングクロック「PYRAMID TALK」を発売。こちらは私ドナルドが悪ノリしておもちゃの銃やスリーピングアイの人形部品を組み合わせた改造品です。

2002年に〈タカラ〉から発売された「モスキートアラームクロック」。なんと蚊を究極の目覚ましマシンとして発売。天井から吊るしておいて、アラームが鳴ると部屋中をイライラする羽音を立てながら飛び回ります。無視することが不可能なように設計されており、寝坊とはおさらばできます。

でかい! 意外にない角度! の企画物。ハーマン・ミラーの弟、Howard Miller (ハワード・ミ ラー)による、大変希少なヴィンテージサイドテーブルクロック。木材はオーク材なのでクオリティー抜群です。

またしてもでかい! まるで巨大な腕時計のように見える掛け時計。文字盤、ベゼル、ブレスレットが忠実に再現。機能的にはシンプルだが、スケールアップすることで超現実的なステートメントピースになるという好例。

フラワーロック➕️時計。80年代テイストビンビンのこちらは、マイクを握ったパフォーマーのように歌う目覚まし時計です。80年代後半に一世を風靡したフラワーロック(音に反応して左右に揺れ動くお花デザインのオモチャ)に時計機能を合体させた一品。ニューウェーブ時代の精神に満ち溢れています。

ハイブリッドな現代版鳩時計がこちら。ボタンを押した時や、毎時の時報でドアが開き、小さなヒヨコが顔を出してあなたに挨拶します。伝統的なカッコウ時計をユーモラスに再解釈したこの時計は、あなたの顔に小さな笑顔をもたらすことに全フリしています。

本日は晴天なり、本日は晴天なり~。80年代のおファンシーなこちらはロボットとマイクがフュージョンしちゃったようなエモいキャラクター。赤いリボンの中央にあるボタンを押すと、陽気な声でドキドキさせてくれます♥️

アイ~ン♥️ 志村けんが演じた愛すべきコミックキャラクター「バカ殿様」の目覚まし時計。殿様のちょんまげ上のボタンを押すと、トランスの如きアイ~ンが繰り返されます。その時、もう一度ボタンを押すと怒っちゃや~よ♥️ の声が。開発者にお礼を言いたい。

テクノに合わせて踊るロボット型時計。2000年代初頭の〈CITIZEN〉製「DJ ROBO」には、内蔵のダンスギミックが搭載。イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のヒット曲「ライディーン」に合わせてダンスします。朝からテンションMAXです。

この目覚まし時計はスヌーズを許しません。止めるには、ターゲットを撃ってゲームをクリアする必要があります。目覚めを射撃チャレンジに変え、2000年代の奇妙なガジェット時計文化を体現しています。アーケードゲームファンに激しくオススメです。

着せかえられる置時計、それが「Clockman iD」。交換可能なパーツで文字盤をカスタマイズできる遊び心あふれるデスクトップ時計。まばたきする目、動く唇、そして時間に応じた音声アナウンスにより、時間管理をインタラクティブなキャラクター体験に変えてくれます。

ペーパウェイトにオススメです。2004年頃に限定品として製造された「Fossil Big Tic Robot」は、Big Ticシリーズの珍しいスピンオフです。重くてしっかりしており、時計というよりもデスクの彫刻のように感じられます。

皆様も身近に潜むGEEKなクロックを探してみてくださいね。腕時計よりスペース取るので僕のようにならないようにご注意下さいませ。来月は後編をお届けします。

プロフィール

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.52

久山宗成 a.k.a. Donald

くやま・むねあき | 改造活動家、企画編集者、GEEK WATCH偏愛家。ワタリウム美術館のミュージアムショップ地下中二階にて、2014年より改造見世物小屋『+R.I.P. STORE』を営む。様々なマテリアルや手法を組み合わせてジュエリー、腕時計、プロダクト、舞台美術などを制作している。趣味的に始めてどハマりしたGEEK WATCHのコレクションは今や700本以上。現在『GEEK WATCH PEDIA』なる本を編集中。

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