カルチャー

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.7

写真・文/ドナルド魔苦怒奈流怒

2022年9月30日

photo & text: Donald MacDonald
edit: Yukako Kazuno

こんにちは。奇天烈な腕時計の沼にハマり気づいたらコレクション本数700本以上。
GEEK WATCH偏愛家のドナルドが、東久留米の改造showroomからお届けします。

今回は遂に! 僕がずっとゲストでお呼びしたかった大先輩のコレクターさん。
メディア初出演のkokopelliさんの驚愕のコレクションを取材させて頂ける事に。
YouTubeのGEEK WATCH CHANNEL もぜひご覧ください。

30年以上前から腕時計のコレクションを開始。特定のカテゴリーに縛られることなく、ジャンルを横断するコレクションはまさに脅威! Instagramフォロワー数も5万6000人を誇る。

今日のゲストのkokopelliさんはカテゴリーを絞らず色んな種類の腕時計を集めていらっしゃいます。コレクション本数も約700本以上! とても一回で紹介しきれないので、何回かに分けて紹介させて頂きます。初登場の今回は、kokopelliさんが腕時計を集めるきっかけとなったLED腕時計と、フランスのLIP社の腕時計を紹介します。 

〈PULSER〉のLED腕時計と特に珍しい〈Tiffany & Co.〉のダブルネームモデル

液晶が開発されるまでの短い期間に作られたデジタルLED腕時計。
消費電力が高いため、常時時刻を表示するのではなくボタンを押すと時刻が表示される(腕を降ると時刻が標示されるオートコマンドという機能もあった)。写真はkokopelliさんが30年くらい前に収集を始めるきっかけになった〈PULSER〉のLED腕時計。当時、ガンダーラ井上さんが『モノ・マガジン』でPULSERを紹介した記事を見て「こんなカッコ良い時計があるのか!」と、衝撃を受けたと言う。当時、インターネットは無かったので地方の時計屋さんに片っ端から電話をかけて探したらしい。エグゼクティブという第4世代のモデルP4のつるんとした優雅な曲線美がお気に入り。

〈PULSER〉が進化して、計算機が付いたモデル

世界で最初の市販品で計算機付き腕時計。計算する時は、細いペン状のスタイラスを使って行う。最初に高価な金色の限定品モデルが発売され、その後に写真のステンスの一般的なモデルが市販された。

『HEWLETT・PACKARD』HP-01

ヒューレット·パッカードはパソコンメーカーだが、当時は電卓のメーカーだった。左が前期型でブロンズと呼ばれているボタンが茶色が特徴。ボタンが黒い右側が後期型。「T」のボタンを押すと時刻「D」を押すと日付が表示される。

〈OMEGA〉LED腕時計

最近、SWATCHとのダブルネームで世間を騒がせた腕時計。〈OMEGA〉のブランドロゴが入ると高級感が増すから不思議。

〈BULOVA〉サイドビュー

フロントではなく、サイドに時刻が表示されるモデル。別名「ドライバーズウォッチ」。運転する時に見やすいよう、角度的に工夫がされているのが由来。最近、似たモデルを〈BULOVA〉が復刻した。

『Texas Instruments』

女性向きに発売されたファッシャンウォッチ的なモデル。ミッドセンチュリーのオシャレな家具の様なデザイン。ムーブメントを取り外して洋服のように着せ替えができた。

〈WITTNAUER〉

スイスのロンジン社が、アメリカおよびカナダ市場で1930~’40年代頃から’70年代まで販売していたブランド。こちらのモデルのメインは液晶だが、ボタンを押すとLEDが。当時は液晶のバックライト機能がなかった時代。夜間にLEDで時刻が見えるような設計の珍しい時計。

LIP社の腕時計

左右非対称デザインで有名なLIP社の腕時計。上段左が有名な〈MACH 2000〉シリーズ。上段右は〈MOONPHASE〉の珍品。左下はLEDタイプ。ブラックボディーにLEDがクール。右下は〈TISSOT TWOTIMER〉というアナログ液晶のデジアナモデルにLEDとLIPだけでもこんなに沢山のコレクションをお持ちのkokopelliさん。
来月も引き続き驚愕のkokopelliさんコレクションを紹介します。

プロフィール

ドナルド魔苦怒奈流怒

ドナルド魔苦怒奈流怒

改造士、映画監督、GEEK WATCH偏愛家。ワタリウム美術館のミュージアムショップ地下中二階にて、奇天烈な改造見世物小屋『+R.I.P. STORE』を営む。様々なマテリアルや手法を組み合わせてジュエリー、腕時計、プロダクト、舞台美術などを制作している。趣味的に始めてどハマりしたGEEK WATCHのコレクションは今や700本以上。現在『GEEK WATCH PEDIA』なる本を製作しようと目論み中。

Instagram
https://www.instagram.com/geekwatch_tokyo/