カルチャー
新連載|目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.1 – ギークウォッチってなあに? –
写真・文/ドナルド魔苦怒奈流怒
2022年3月30日
photo & text: Donald MacDonald
edit: Yukako Kazuno
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こんにちは。GEEK WATCHの沼にハマり、気づいたらコレクション本数700本以上。GEEK WATCH偏愛家のドナルド魔苦怒奈流怒です。
POPEYEのTOWNTALKでの限定連載が嬉しい事に大変ご好評頂いたということで、なんと! 今月から毎月レギュラー連載が決まりました。しかも! 勢い余ってYou Tube(英語字幕付)も同時スタート致しました。
連載の目標は人類の財産とも言えるGEEK WATCHの図鑑を製作して後世に残す事。必ずや成し遂げますので皆様末長くお付き合いくださいませ。
さて、連載第一回となる今回はそもそもGEEK WATCHって何? というテーマでお話ししたいと思います。英語でGEEKとは「変人、マニア、オタク」のことですが、GEEK WATCHとはぶっ飛んだ奇抜なデザインや驚きの機能を持った腕時計を総称して私が勝手に命名した呼び名です。では「ぶっ飛んだ奇抜なデザイン」とはどんな腕時計なのかをご紹介します。
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世界初のソーラー充電機能を持った腕時計。発売はなんと1979年。まるでオーパーツのごとき完成されたデザインは今見ても新しい。元NASAスタッフが脱サラして製作しただけはあります。
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1982年にフランスのアーティスト、ドミニク・オバディアによって制作された機械式腕時計。裸の女性の足が分針として、時間は赤いドットで表示。表面には「relax」の文字、裏面には「for cash」の文字が描かれたエスプリが聞いた一本。
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1999年に『SEIKO ALBA』から発売されたこちら〈オクトパシー〉は、名前の通りタコの吸盤からインスピレーションを受けてデザインされた🐙LOVER憧れのレアモデル。デザインを担当したのはアレッシィやマジスなど様々なメーカーでプロダクトデザインを手掛けたステファノ・ジョヴァンノーニ。🐙の吸盤の形のシリコンケースの中にムーブメントがはめ込まれた斬新な構造。クォーツ電池式、ケース幅 約51mm。
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97年に発売された黒人映画監督スパイク・リー×SWATCH。「WAKE UP!」のメッセージのベゼル、大型サイズの文字盤に数種のクロノグラフがナイス。この時計をしてDo the right thingして下さいませ。
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1983年に発売の『SEIKOスピードマスターデジタル A828-6000』通称『巻取』。手掛けたのはイタリアの巨匠ジウジアーロ。飛行機のシートベルトから着想を得たという、自在に長さ調節可能なベルトというアイデアが凄い。右上のノブを回す事でナイロンバンドを巻き取る事が可能で、左上のパーツを押す事でナイロンバンドを伸ばす事が出来る。モード切り替えはベゼルを回転させることで行う。ジウジアーロデザインの腕時計のなかで未だ復興されていない一本で、一番入手不可能な幻とも言えるモデル。
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ニキシー菅や液体金属といった個性的な腕時計を手掛ける『SEAHOPE(シーホープ)』社。まるでUFO! な、こちらは既に生産が中止されたレアモデル。持ち主にしか読めないであろうLEDの時刻表示が振り切っていてかなりファンです。
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1996年に『CITIZEN』から発売された〈CHAOS〉。カオスは、建築家/プロダクトデザイナーの黒川雅之氏と『CITIZEN』のコラボモデルで素材はチタン。カタツムリみたいなロングクラウンにダブルフェイスの斬新なデザインもさることながら、ポイントは文字盤下部の窓。サン&ムーンのように昼は黄色、夜は黒に。12時間毎(6時頃と18時頃)に黒→黄色(黄色→黒)に切り替わります。ケースもモールド風シリコンというこだわりが凄い。
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アメコミやローブローアート好きには堪らないジェレミースコット×SWATCHの〈X-RAY VISION〉。『adidas』のスニーカーに羽根を生やしたデザインでご存知の鬼才ジェレミースコットがデザインしたSWATCH。スーパーヒーローの暗視能力X-RAY VISIONをテーマにしたデザインがオタク心をくすぐります。時間を二つ表示してくれるので海外旅行にも便利。
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プロダクトデザイナーのフィリップ·スタルクがデザインした真ん中がないドーナツ構造の腕時計。私が知る限りでは真ん中がないというデザインの腕時計はこれしかないというONE&ONLYなデザインです。フルステンレスという軽量化を完全無視した潔さも凄いです。
以上がGEEK WATCHのセレクトポイントであるぶっとんだ奇抜なデザインです。そして、もう一つのセレクトポイントは「機能が凄い」腕時計。駆け足で見てみましょう🎵。
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2005年に発売されたその名を直訳すると無限の光学腕時計。2時位置のボタンを押すと、ブラックライトと合わせ鏡の原理で摩訶不思議なビジュアルが😲‼️
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オリジナルの設計に基づいて、ネジひとつから中身のムーブメント、外装、針、文字盤まですべてを一人で手掛ける世界で34人しかいない独立時計師。その独立時計師の中でも天才と名高く初代会長も務めたヴィンセント・カラブレーゼが制作したクォーツモデルがこの〈モナリザ〉。1時間ごとにモナリザが服を脱いでいくというユーモア溢れたジャンピングアワー機構搭載しています。ほとんど市場に出回らない希少価値MAXのGEEKな腕時計。
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『明和電機』が2004年に発売した玩具時計〈ジホッチ〉。時間を知りたいとき「117」をジーコジーコとダイヤル回してわざわざ時報を聞きます。文字盤中央のスピーカーから「午後8時51分20秒をお知らせします」という時報そっくりな音声で時刻を教えてくれます。他にもモーニングコール機能や110番など盛り沢山の機能付き。
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隠れレア『CASIO』の中でも特にマニアに人気なのがこちらの〈FLIP TOP〉。その名の通りアナログ文字盤をパッカ〜ンすると、電卓&電話帳が出現。ビジネスシーンにも使えそうなハンサムな顔の下にお茶目さを隠し持った名モデル。
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カシオ恐るべし!の非接触型の温度センサーを搭載したウォッチ。右のボタンを押すと離れた場所の温度が計測でき、アスファルトや水、氷、皮膚、ゴムなどいろいろ測定可能。釣りやスキー用に開発されたモデル。
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付属のミニカーのスイッチを入れて腕時計で操作できるラジコン付き腕時計。
子供のおもちゃにしておくのは勿体ないクオリティーです。
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みんな大好き占い🔮時計。こちらは1970s にフランスの『DESTINAX』社が製作した占い機能付きの機械式腕時計。12星座のダイヤルを右上の竜頭でセット。Love(恋愛)Business(仕事運)Luck(全体運)を、赤(悪)/白(普通)/緑(良)の三段階で教えてくれます。1日ごとではなく1日に3回くらい変わるから時間より占いを見てしまうヤバイ腕時計です。
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90年代終わりに一世を風靡したあの小室哲哉がプロデュースしたダイナミックスピーカー駆動を搭載した腕時計。しかもこちらは内蔵スピーカーも見えるスケルトンモデルです。こちらの機能は6パターンで、オリジナルサウンド、メトロノーム、クロノグラフなど。発売価格が1万8000円と高価だった事もあり、当時は全く売れず。しかし時を重ねる事により珍モデルとして再評価の声が高まり、特に国外ではプレミアがつくように。良かったねTK。
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パンチスピードとパンチ力を測定出来る『CASIO』の名作(迷作?)〈CYBER MAX〉。ちなみに足につけてキック力とスピードも測定可能DEATH。極めるとチャンピオンの「C」が画面に出ます。
以上が機能が凄い腕時計でした。次回はGEEK WATCHの進化について。気になる方はYou Tubeもご覧下さいませ。
プロフィール
ドナルド魔苦怒奈流怒
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