カルチャー

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.51

写真・文/久山宗成 a.k.a. Donald

2026年6月7日

photo & text: Muneaki Kuyama a.k.a. Donald
edit: Yukako Kazuno

連載第51回は、最近私が捕獲したGEEKな腕時計をご紹介します。

【伝説にして幻のモデル降臨】
「80S SEIKO SPEED MASTER」通称モトクロス。9年探して初めてオリジナルベルトが劣化していない個体を入手。ジウジアーロのデザインした伝説的な一本。クロノグラフも完全稼働。硬化や劣化、補修もないオリジナルバンドの美しさ。見れば見る程奇跡の状態♥️

【嘘発見器にどうぞ♥️】
スマートウォッチが開発される遥か昔。〈SEIKO〉はすでに心拍数を測る腕時計を開発していた。それがこの「PULSE METER」で、こちらの白✖️青カラーはかなりレア。嘘発見器として使っても面白いですね。

【🔥秘すれば花なり🔥】
〈Swatch〉が2000年前後に展開したIronyシリーズの中でも、群を抜いて斬新な一本。時間をあえて隠すというこちらは、無機質なフルステンレス製のバングルの内部にわざわざ小型ウォッチを秘匿。“HOT / CHIC(ホットな粋)というネーミングもエスプリが聞いててナイスです。

【腕時計型麻酔銃⁉︎】
名探偵コナンの 腕時計型麻酔銃「 DETECTIVE WATCH」初期モデル。6時の位置のボタンをポチっとなすると裏ぶたがパカ~ンと御開帳。左位置
にある赤いライトも気分を盛り上げてくれます。当然ですが麻酔銃機能はございません。

【時間ではなくリズムを腕に】
久しぶりのカスタムネタです。遂に見つけた♥️
珍しいスイス製の小型機械式メトロノーム。どうしても持ち運びたくて、レザーベルトとシンデレラフィットさせました。カバーのスナップボタンを外してメトロノームを取り出せば、スピード調節も可能です。時計ではなくメトロームの音を楽しむブレスレットとして楽しめます。

【ハーコーな雪山野郎へ捧ぐ】
〈Swatch〉が90年代に発売した雪崩救助システム「RECCO」機能付き腕時計。巨大な外装パーツには遭難者探索用リフレクターが内蔵。ベルトが異様に長いのは、スキーウエアやバッグに取り付けるため。

【90Sセレブご愛用腕時計】
〈Swatch〉が1990年代に展開した“POP Swatch”シリーズ。その中でも特にGEEK色濃厚なのがこちらの「HAPPY HOLIDAYS / CELEBRATE LIFE」 のホリデー系プロモーションモデル。こちらはシャンパンボトルのコルク栓とワイヤー留め具をあしらった大胆な一本。プロダクトデザインというよりむしろマルジェラ的な視点を持った小さな現代アート作品に近い。

【非常事態に備えて】
右側にあるガンキャノン砲もしくはアンテナの如きパーツはなんぞや? 答えはホイッスル。危険な事態に鳴らせるという優れもの。隠れレアな一本です。

【縄文LOVERに捧ぐ】
〈SEIKO〉「ALBA」 『もののけ姫』オリジナル限定1500本の自動巻き腕時計。金属製の蓋には樹木や精霊を思わせる縄文的な有機的文様が刻まれ、小窓からはコダマが覗く。蓋を開くことで初めて文字盤が出現します。内部のインデックスには数字ではなく十二支が採用され、日本古来の時間感覚や土着信仰的世界観を現代腕時計へ移植しています。木箱と巾着を含めた全体構成は、工業製品というより護符や祭具に近く、1990年代末における“和”“自然”“精神性”ブームを濃密に封じ込めた傑作。

と、毎月どんどん捕獲本数が増え続ける始末ですが、恐れずに爆走致しますので応援よろしくお願いします。次回は、GEEK WATCHならぬ、GEEK CLOCKな世界をお届け予定です。

プロフィール

目指せGEEK WATCH図鑑!!! Vol.51

久山宗成 a.k.a. Donald

くやま・むねあき | 改造活動家、企画編集者、GEEK WATCH偏愛家。ワタリウム美術館のミュージアムショップ地下中二階にて、2014年より改造見世物小屋『+R.I.P. STORE』を営む。様々なマテリアルや手法を組み合わせてジュエリー、腕時計、プロダクト、舞台美術などを制作している。趣味的に始めてどハマりしたGEEK WATCHのコレクションは今や700本以上。現在『GEEK WATCH PEDIA』なる本を編集中。

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