広告写真のような緻密に計算された美しさと、その中に潜む違和感やノスタルジー。ベトナムにルーツを持ちコペンハーゲンをベースとするミン・ゴック・グエンさんの作品には、西洋社会で暮らす中で生まれた葛藤と思考の足跡が丁寧に落とし込まれている。『gallery commune』で開催される個展では、その魅力を存分に味わうことができる。今もなお揺れ動き、形づくられていくアイデンティティのあり方を、文化的な記憶の片鱗をつなぎ合わせることで伝えるシリーズには、AIには作ることのできない心地良い人間くささがあって、つい目を惹かれてしまうのだ。彼が時間をかけて織りなしていった思考のプロセスを、ビジュアルの奥底から紐解いてみよう。
インフォメーション
Silly Boy Syndrome
会場:gallery commune(東京都渋谷区西原1-18-7)
会期:2026年7月17日(金)〜8月8日(土)
時間:平日 14:00〜18:00、土曜 13:00〜18:00
休み:日、月
Official Website
https://ccommunee.com/blogs/exhibition/minh-ngoc-nguyen-silly-boy-syndrome
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