今月号のGEEK WATCHは久しぶりに野外に飛び出してロケです🎵今回取材させて頂いたのは、極一部のマニアな方を唸らせているアーティスト、秘密博士さんが造っている”おファンシーシャツ”なるアイテム。おファンシーなシャツにはおギークな腕時計。ということで、おファンシーシャツに似合うおギークな腕時計をスタイリングしてしまえ！　という乱暴な企画なんです。まず「秘密博士」を知らない方がほぼ全員だと思うので、駆け足でご紹介したいと思います。先ずはプロフィールや参考映像をご覧下さい。

という、見れば見るほど秘密にしてそっと胸にしまっておきたくなるラブリーなお方のご様子。今回我々は、金沢のギャラリー『SOSI』さんにて新作のおファンシーシャツのエキシビションを開催中の秘密博士を訪ねた。

「なんか男前のシャツってみんなオラつくのよね～。作業服屋さんとかいくと”侍なんちゃら”とかそういうネーミングのばっかりじゃない。わたしそういうのが大嫌いなのよね。色がピンクとか、もふもふしているシャツとかそういうのがあっても良いじゃない♥。コンビニのレジで前に並んでるおっさんが着てたらシェシェシェ～⁉︎　って二度見してしまう。そういうおファンシーなシャツが造りたいのよね｣

メルヘンな水玉とてんとう虫にギラついたセブラ柄のモフモフという神をも恐れぬ甘辛組み合わせ。こちらの腕時計には、RELAX FOR CASHをリコメンド。1982年にフランス人アーティスト、ドミニク・オバディアによって制作された機械式腕時計で、裸の女性の足が分針、時間は赤いドットで表示。表面には「relax」の文字、裏面には「for cash」の文字。ファンシーシャツのブルー✖レッドに合わせて、腕時計のカラーも合わせてみました。

永遠のチェリーボーイ🍒に捧げる一枚。全面のSWEET CHERRYプリントに、袖と襟とポケットにモフモフ豹柄が暴力的にあしらわれています。こちらに合わせたいのは、ヴィンテージの手巻き機械式ミステリーダイヤル腕時計をカスタムしたリングウォッチ。♥フレームは純銀製で秒針のキラキラが廻ります。

天使にピンクの豹柄。凄い組み合わせだけど着てみると意外に派手じゃない一枚。こちらにスタイリングしたいのは、羽つながりでサルバドール・ダリの｢時の翼｣。卵に羽が生えているというシュールな一本。

うさちゃんが乱舞するこれぞおファンシーな一枚。腕時計も負けずにおファンシー。〈SEIKO〉の80Sのひみつのアッコちゃんモデルをおファンシーにスタイリング。

フロントに向き合う鳩と水玉のマスターピース。右の鳥は左の鳥の裏生地を使っている拘りの一枚。こちらに合わせるのはこれでしょう。日本でいう日本野鳥の会のアメリカバージョン〈NATIONAL AUDUBON SOCIETY〉が発売した「SINGING BIRD」2時位置のボタンをポチっとなすると、4種の野鳥のさえずりの音声データを再生出来る腕時計なんです。

ギンビスアスパラみたいな謎のオブジェクトがコラージュされた一枚。襟の切り返しには薔薇。こちらに合わせる腕時計は1997年発売のこちら。アフリカ系アメリカ人が社会で直面する差別構造や偏見を正面から取り上げる作品で知られる映画監督スパイク・リーと〈SWATCH〉がコラボした腕時計。WAKE UP！（目を覚ませ！）のメッセージのベゼル、大型サイズの文字盤に数種のクロノグラフがナイス。Do the right thing！

今回ご紹介したシャツは全て一点物。10/24に名古屋の北区にある金城市場で開催されるイベント「金城夜市」におファンシーシャツと秘密博士が出没予定。気になるおファンシー予備軍の貴方は是非。