カルチャー

机の上のサイエンス。Vol.49

ダンゴムシ

2025年7月3日

%28%7B%20atariName%3A%20%22sot_logo.psd%22%2C%20saveFileRef%3A%20new%20File%28%22/AF10D01/P-%25E3%2580%2580%25E3%2583%259D%25E3%2583%2591%25E3%2582%25A4/12119229%2520%25E3%2583%259D%25E3%2583%2591%25E3%2582%25A4%25E3%2580%2580%25EF%25BC%2591%25E6%259C%2588%25E5%258F%25B7%25EF%25BC%2588%25EF%25BC%2583%25EF%25BC%2598%25EF%25BC%2599%25EF%25BC%2597%25EF%25BC%2589/134-135_CC2019_0061/134-135%25E5%2588%2586%25E8%25A7%25A3%25E7%2594%25BB%25E5%2583%258F/DMA-sot_logo.psd%22%29%7D%29

机の上のサイエンス。


photo: Akira Yamaguchi
text&edit: Shogo Kawabata 
special thanks: Koichiro Tonomura, Soki Idenaga
2025年7月 939号初出

美しい色とフォルムのダンゴムシたち。

ダンゴムシは「生きた昆虫・微生物などの規制に関するデータベース」によって非有害と判定された種のみ輸入が許可されている。また、規制がない種においても、脱走などには十分に気をつけたい。今回、撮影に協力してもらった専門店Terminal Legsでは、輸入許可されたダンゴムシの販売を行っている。

 日本でもとても身近なダンゴムシ。実は世界には様々なカラバリやフォルムのダンゴムシがいる。飼育は比較的簡単な種が多く、人気が高まっている。写真中央のCubaris sp. “Amber Ducky”は琥珀色のボディに、黒いストライプが入る人気の高い種だ。また上のArmadillidium vulgare “Masic Potion”は、日本の公園でよく見かけるオカダンゴムシの変異種。左のCubaris sp. “Panda King”はその名のとおり、パンダのような白黒模様が特徴的な種。また、右で丸まっているPseudarmadillo spinosusのように全身にトゲトゲをまとうまるで古代生物のような種もいる。下のCristarma dillidium muricatumも細かなトゲトゲを持ち、丸まると金平糖のようでとても愛らしい。しかし、ダンゴムシの入手には注意も必要だ。日本では植物を食べる可能性のある生物の輸入が植物防疫法に基づき禁止されており、ダンゴムシも輸入規制の対象である。輸入許可が与えられた種を扱うしっかりとした専門店から購入したい。