夏の暑すぎる太陽の「光」から逃れながら、こちらの展示はいかがだろう。ファッションフォトグラファーとして国際的に注目を集める写真家・水谷太郎さん。ファッション誌、コマーシャルフォト、アーティストのポートレートを中心に、アートや映像分野など多様なメディアへと活躍を広げ、その作品はコンセプチュアルな視点と、独自の美意識が魅力だ。そんな水谷さんが、写真を扱うなかで根源的に抱いてきた「光」への興味を起点として開催される個展が「12000」。太陽の光、街の灯り、スマホの明かり。写真が写るのも光あればこそ。農耕革命の始まりから換算し、人類が光を扱い始めて「12000年目」を生きる現代への問いかけを、平面作品の展示、オブジェをはじめとしたインスタレーションで展開する。また、詩人・小説家の大崎清夏、哲学者の福尾匠によるテキストも収録した作品集『12000』も販売。その光がどこから来てどこへ向かうのか。日常の「当たり前」の感じ方が変わるかもしれない興味深い展示。ぜひ訪れてみよう。
インフォメーション
水谷太郎「12000」
会場:(Tentative) 〒107-0062 東京都港区南青山3丁目2-9 真壁マンション1F
会期:2025年8月16日(土)〜8月31日(日)
時間:13:00〜19:00
※ご来場に際して
会場の混雑状況によっては、お待たせする場合がございます。予めご了承ください。
Official Instagram
https://www.instagram.com/tentative_research/
Official EC
https://tentative-research.square.site/
ムーンストラック・カルティベーション vol.2「『図案』の森に潜る 近代日本の視覚文化アーカイヴ逍遥」に行く。
POPEYE Webシニアエディターでもある編集者の井出幸亮さんが立ち上げたリアルイベントプロジェクト「Moonstruck Cultivation(ムーンストラック・カルティベーション)」。芸術/...
『パンク・ガーデニング宣言 エコロジカルで型破りな庭園論』を読む。
フランスの造園家エリック・ルノワールが提唱する「パンク・ガーデニング」は、人間本位で植物にとっては地獄でしかない「美しい庭」という考え方にまず反旗を翻す。そして、完璧な管理をあえて手放し、植物本来の...
『はいつくばって』を読む。
ミランダ・ジュライによる2冊目の長編小説だ。主人公はジュライ自身を彷彿とさせる45歳の女性アーティスト。とある小旅行をきっかけに、中年期特有の人生の悩みに振り回される彼女の姿が、夢みがちであるが故の...
『ルックバック』を観る。
藤本タツキによる同名漫画を実写化したのは、『箱の中の羊』の記憶も新しい是枝監督だ。二人の少女、藤野と京本がコンビを組んで漫画家を目指すその原作の物語を、是枝監督はかなり忠実に実写へと昇華させている。...
『オデュッセイア』を観る。
原作は古代ギリシャの吟遊詩人ホメロスの同名叙事詩だ。「トロイの木馬」作戦によってトロイア戦争に勝利したオデュッセウスたちが、妻と息子が待つ故郷イタケへの帰還を目指す10年に及ぶ果てしない旅路を、監督...