刑期を終えた中年の白人男が絶望的な表情で牢獄を後にする。男はサウスブロンクスで黒人ギャングを束ねる顔役、フランク・ホワイトだ。やがて彼は、絶望的な表情のまま、警察も巻き込んだ麻薬ビジネスをめぐる戦争に参戦することになるだろう。興味深いのは、彼がその間、ほとんど”外”に出ないこと。有刺鉄線の張り巡らされた牢獄から車でまず向かうのが、同じくらい頑丈そうなゲートに閉ざされた家なのは象徴的だ。ある建物の中にいたかと思えば次のカットでは別の建物の中にいる彼が(移動シーンがあったとしても車や地下鉄の中)、その肌を外気に晒すシーンは劇中でほとんどない。そればかりか、警察と壮絶なカーチェイスを繰り広げて車が大破した後、1人だけなぜか忽然と姿を消してしまうことすら。世界それ自体が窮屈な牢獄で、囚われの身である彼は外に出ることを禁じられているかのよう。だからこそ、その後に待ち受け……あとは言わぬが花でしょう。8月22日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開。
谷口雅彦写真展『稚児と大仏』に行く。
最近、かつての小学生たちを集めた1999年の写真集を見て、いろいろと思うことがあった。当時撮られた写真も、時を経て見返すと、また違った景色を見せてくれる。そんなタイミングで、とある写真展の開催が目に...
「The Moving Library Carrying Today into Tomorrow. この日を、未来へと運ぶ」に行く。
動画も倍速に見る時代。色んな情報やニュースも日々どんどん更新される、スピーディーなこのご時世。忙しないからこそ、情報も、噂話も、身近な電子機器も、色んなものの “賞味期限”が短いのも現代...
岡美里×岡本仁×クマタイチ「風景は、どこからやってくるのか。──演劇を見るように町を眺めてみたら」に行く。
タウントークにも登場してくれた美術作家・岡美里さんの新刊『デザイン採集譚ー「見立て」で読み解く、町の風景。』が10月14日に発売。建築や看板、店先、道具、植物、路上の小さな出来事まで、172種のデザ...
『THE NEW JAPAN 』最新号発売&展示が気になる。
『POPEYE』でもお馴染みのW. David Marxさんが編集長を務めるバイリンガル・マガジン『THE NEW JAPAN』の最新号「03 MIYAZAKI」が発売! 日本各地の文化や風土、人々...
「Tyondai Braxton Japan Tour 2026」に行く。
NYのエクスペリメンタル・ロックバンド、バトルスの結成メンバーであり、作曲家、プロデューサー、教授。多岐にわたる活動と、米オルタナ・シーンでの多彩な活躍で知られるタイヨンダイ・ブラクストン。とびきり...