いま行きたいイベント、展示、観たい映画、読みたい本、聴きたい音楽…etc。こちらのページで毎日更新中!

『サブスタンス』を観る。
”サブスタンス”とは、劇中に登場する怪しい再生医療の名前で、施術すると自分の背中の皮を破り、意識の異なる若い自分が生まれるというもの。本作は加齢により仕事がなくなった元”美人女優”のエリザベスが、これ...

『クィア/QUEER』を観る。
原作はウィリアム・バロウズの同名小説だ。ときにニルヴァーナの音楽を惜しげもなく響かせながら描かれるのは、バロウズと思しき中年男が、うら若い青年に翻弄されつつ、2人で飲んだくれたり、”テレパシー”ができ...

『新世紀ロマンティクス』の公開が楽しみ。
21世紀に突入して以後の中国の怒涛すぎる歩みが、ひと組の男女の数十年にわたる腐れ縁を通して綴られる。まだ2人が若かった頃、廃バスで繰り広げられるやりとりが忘れがたい。ドアから出て行こうとする女を男が...

『異端者の家』を観る。
2人の若いモルモン教のシスターは、布教すべくある家のドアを叩く。その家に暮らす愛想のよい男性リードは、彼女たちの信仰する宗教に興味があるということで快く招き入れるのだが、ところがどっこい、話すほどにむ...

『北浦兄弟』を観る。
SSW「ソラ2000」での音楽活動、劇団「サニーサイドウォーカー」、『世にも奇妙な物語』の脚本など一風変わった経歴の辻野正樹監督。『河童の女』に続く長編2作目は、「タリン・ブラックナイト映画祭」クリテ...

『ウリリは黒魔術の夢をみた』を観る。
フィリピン人映画監督、ティミー・ハーンの作品だ。フィリピンの監督といったらラヴ・ディアスが有名で、登場人物のバックボーンを通して同国をめぐる複雑な歴史を物語る姿勢には、共通点を見出せるかもしれない。し...

『HERE 時を越えて』を観る。
ものすごい映画だ。なんせ今はアメリカ合衆国として知られる土地において代々営まれてきた人々の暮らしが、ある一点を見据えるカメラを通して定点観測されるのだから。とりわけ重要なのは、1900年代初頭にそこに...

『ベイビーガール』 を観る。
欲求不満の女性CEOが、若いインターンが猛犬を首尾よく手懐ける姿に魅せられ、秘めたる欲望の扉を開ける、逆転版『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。CEOを演じるニコール・キッドマンが、みるみる”犬化...

『プレゼンス 存在』を観る。
がらんどうの空き家の内部を、カメラが浮遊するように映し出す。「これは誰かの視点ショットなのか?」と思いきや、最初に入ってきた人物(どうやら不動産屋らしい。演じているのが、かのジュリア・フォックスだ)に...

『ウィキッド ふたりの魔女』を観る。
『オズの魔法使い』前日譚を描く同名ブロードウェイミュージカルの映画版。”西の悪い魔女”と”南の善い魔女”の大学時代の友情を通して、『オズの魔法使い』へと至る知られざる物語が明かされる。とにかく”南の善...

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を観る。
マジでとんでもない映画だ。NYに漂着したボブ・ディランがフォークシンガーとして頭角を現し、やがて”プラグイン”するまでを描く半伝記映画なのだが、まず驚くべきは、体感では半分くらいが曲を演奏するシーンで...

『ANORA アノーラ』の公開が楽しみ。
ストリップダンサーのアニー(本名アノーラ)は、客としてやってきたロシアのチャラい御曹司といい仲になり、彼が帰国するまでの7日間をガールフレンドとして過ごす契約を結ぶ。最終日にノリで結婚したものの、両親...

『あの歌を憶えている』をチェック。
過去にトラウマを抱えるシルヴィアと、若年性アルツハイマーで記憶障害のあるソールが出会い、恋に落ちる。あらゆる障壁が立ちはだかるが、2人は着実に愛を育む。忘れたくても忘れられない女と、忘れたくなくても忘...

『映画を愛する君へ』 を観る。
フランスの巨匠デプレシャン監督は、いかにして映画と出会い、自身も撮るに至ったのか。それを映画の誕生と進化をめぐるドキュメンタリーと交差させながら描く、エッセイ映画。いわゆる大文字の映画史をたどりつつ、...

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』 を観る。
次期米国大統領ドナルド・トランプの若き日にフォーカスした伝記映画だ。不動産会社社長のおぼっちゃまでしかなかった20代のトランプが、悪名高き弁護士のロイ・コーンと出会い、大物になるための手練手管を教え込...

『エマニュエル』をチェック。
0年代に日本で一大旋風を巻き起こした、お洒落フランスエロ映画『エマニュエル夫人』。作品自体は未見だとしても、上半身をあらわにした女性がピーコックチェアで足を組みながら、パールのネックレスを弄ぶヴィジュ...

『ナンセンス・クリスマス with サブリナ・カーペンター』を見る。
ここ数年、クリスマスはNetflix作品を観るのが習慣になっている人も多いんではないか。今年はこれ、年々その存在感を増すポップスター、サブリナ・カーペンターによる、楽しくて楽しいクリスマススペシャルだ...

『不思議の国のシドニ』を観る。
デビュー作の邦訳版が再販されたのを機に、京都に招かれたフランス人作家のシドニをめぐる、仏映画版ロスト・イン・トランスレーション。寡黙な編集者の溝口健三と親密な時間を過ごすなか、彼女は亡くなった夫の亡霊...