舞台は雪の積もるカナダのウィニペグ。実在する街ではあるものの、本作ではペルシャ語とフランス語が公用語となり、イラン文化が強く反映された場所。架空の設定が加わっている。そんな世界において描かれるのは、メガネを七面鳥に奪われた同級生のために、氷の中に埋まったお札を取り出そうと東奔西走する幼い姉妹と、彼女たちが出会う一風変わった者たちをめぐる人間模様。ところで、ウィニペグの映画監督といえばガイ・マディンという鬼才がいて、彼はこの街がいかに退屈であるかを描くことでお馴染みだ。本作でも、劇中に登場するツアーガイドは、何の変哲もない駐車場を名所として案内する。しかし、にもかかわらず、そんな退屈なウィニペグの風景が、本作ではとんでもなく素敵に映し出されるのはどうしたことか。カメラの置き方次第で世界はこんなにも輝くのかと驚くしかない。その視線は、物語の描き方とも通じている。なぜなら本作が描くのは、一見すると嫌な人々でも、別の角度にカメラを置けばいい人かもしれないことを、オフビートなタッチで伝えてくれる物語なのだから。8月29日よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。
谷口雅彦写真展『稚児と大仏』に行く。
最近、かつての小学生たちを集めた1999年の写真集を見て、いろいろと思うことがあった。当時撮られた写真も、時を経て見返すと、また違った景色を見せてくれる。そんなタイミングで、とある写真展の開催が目に...
「The Moving Library Carrying Today into Tomorrow. この日を、未来へと運ぶ」に行く。
動画も倍速に見る時代。色んな情報やニュースも日々どんどん更新される、スピーディーなこのご時世。忙しないからこそ、情報も、噂話も、身近な電子機器も、色んなものの “賞味期限”が短いのも現代...
岡美里×岡本仁×クマタイチ「風景は、どこからやってくるのか。──演劇を見るように町を眺めてみたら」に行く。
タウントークにも登場してくれた美術作家・岡美里さんの新刊『デザイン採集譚ー「見立て」で読み解く、町の風景。』が10月14日に発売。建築や看板、店先、道具、植物、路上の小さな出来事まで、172種のデザ...
『THE NEW JAPAN 』最新号発売&展示が気になる。
『POPEYE』でもお馴染みのW. David Marxさんが編集長を務めるバイリンガル・マガジン『THE NEW JAPAN』の最新号「03 MIYAZAKI」が発売! 日本各地の文化や風土、人々...
「Tyondai Braxton Japan Tour 2026」に行く。
NYのエクスペリメンタル・ロックバンド、バトルスの結成メンバーであり、作曲家、プロデューサー、教授。多岐にわたる活動と、米オルタナ・シーンでの多彩な活躍で知られるタイヨンダイ・ブラクストン。とびきり...