親父コッポラが巨額の私財を投じて完成させたこの壮大な”自主映画”は、戸惑いを通り越して恐れ慄くしかない傑作だ。何に一番似ているかといえば、万博かもしれない。実際、近未来都市ニューローマを舞台に描かれるのは、建築家カエサルが、利権を貪る市長キケロと対立しながらも、その娘と恋仲になったりしつつ、ユートピアを立ち上げようと奮闘する姿……なのだが、彼が目指すのは、20世紀に人類が夢見ながらついに実現できなかった、そして今はもう誰も現れるとは信じていない、昔懐かしい未来(レトロフューチャー)なのだから。批評家のフレドリック・ジェイムソンは、 未来のユートピアについての実現可能な青写真を提示することではなく、ユートピアを想像する試みの絶えざる失敗を通して私たち自身が生きる現代社会が囚われた閉域を逆照射することにこそ、SFの使命があるという。その意味において、真に偉大なSF映画であることは間違いない。6月20日より公開。
リペアアーティスト・松尾英範の個展「connecting the dots」に行く。
ヴィンテージサーフボードの修復家として、本誌(856号、サーフボーイ特集)やウェブでたまに動向を追わせてもらっている松尾英範さんが、豊田の「BESS」で個展を開催中。「リペアをアートに戻す。」という...
50周年号「Whole City Boy Catalog」発売!
POPEYE 2026年7月号「Whole City Boy Catalog」が6月9日より発売! ファッション、ライフスタイル、タウンガイドと大きく3つのカテゴリーにわけて、いまの僕たちが「これはシ...
「千歳神社蚤の市」に行く。
北海道で有数のパワースポット、千歳神社で「第五回千歳神社蚤の市」が開催する。道内各地より約50店舗が集結する本イベント。世界中の工芸品を扱う古道具・骨董品店「烏兎」やアンティークから正体不明の“ガラ...
濱愛子 展覧会「 M e m / o / r a n / d u m 」(メモランダム)をチェック。
谷崎潤一郎の名作『細雪』が最初はたった200部の自費出版だったように、様々な理由や思いから、自費で独自に書籍を制作し、身の回りの小さな半径のなかで流通させるのが「私家本」、今風に言えばZINEやリト...
展覧会「中央アジアの手仕事」が気になる。
中国の長安(現在の西安)を起点とし、中央アジアを経由してローマに至る古代の交易路網「シルクロード」上に位置する中央アジアは、古代よりさまざまな民族が行き交ったことで多様な文化が生まれてきた。そんな中...