TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#2】アリクイの宿命
執筆:ユースケ(ダイアン)
2026年5月21日
僕は動物が好きで、よくドキュメンタリー番組や動物関連の動画を見る。
その中で気になる動物がいくつかいるので紹介したい。
まずアリクイ。
アリクイは名前の通りアリを主食とする動物。
アリクイの口は細長く、舌は60センチぐらい伸びると言う。
そして唾液はベタベタとした粘着力がある。
あの長い舌を使ってペロペロとアリを食べる。
アリなので噛む必要がないので、歯がほぼないらしい。なので飲み込んでいる感じだろう。
このようにアリクイはアリを食べると言うことに特化した進化を遂げている。
すごい体、そして進化である。
ここで気になることがある。
アリクイはアリや昆虫以外は食べないのかと言うこと。
アリクイは果物もたまに食べるらしい。
アリクイよ。
やってもうてるな。
どう考えても果物は食べにくいやろ。
自分でも気づいてるよな?
進化の仕方がアリに照準を絞り過ぎやねん。
アリを食べるには適していると思うよ、ただアリ以外を食べる時にはめちゃくちゃ食べにくなってもうてるやん。
もう取り返しつかへんよ。
百歩譲って細長い口とか長い舌はいいとしよ。
歯は通常の本数であれ。
歯は絶対にいるよ。
50年近く歯使ってる俺が言うてんねんから間違いないよ。
あと口が細長いから大きく開けられないらしく咀嚼が苦手らしい。
どうすんねんそれは。
アリは気が済むまで食べたらいいけどやな。
熟れた果物とか木から落ちた果物とかをたまに食べるらしいやん。
たまに、と言うか本当はもっと食べたいけど、体の構造上食べられへんだけちゃう?
それはアリに照準を絞り過ぎたからやねん。
動物園で飼育されてるアリクイは馬肉やササミや果物も食べるから、それらをミキサーにかけてペースト状にして食べさせてるらしい。
手間かかってるわ。
それ美味いんか?
馬肉なんか、ガブーってかぶりつきたいやん。
ペースト状にしてペロペロやないねん。
アリクイと言う名前もよくない。
ただそれだけアリばっかり食べてたらアリクイって名前にされるのもわかる。
あいつずっとアリ食うてるやん。
もうちょっとアリ以外も食べてたら体の進化的にも、名前も
アリイガイモクイ
とかにしてもらえてたかもわからん。
ただアリクイ自身も腹をくくってるんやろう。
これはアリクイに生まれた宿命だと覚悟して、
今日も一心不乱にアリをペロペロと食べているに違いない。
そう考えるとアリクイから大事なことを学んだ気もする。
プロフィール
ユースケ(ダイアン)
ゆーすけ|1977年、滋賀県生まれ。中学時代の同級生である津田篤宏と、2000年にお笑いコンビ・ダイアンを結成。2009年「上方漫才大賞」第44回新人賞、2007年、2008年と「M-1グランプリ」決勝進出を果たすなどの実力派。バラエティ番組にも多数出演するほか、今年1月には初の著書『なんなん自分』(KADOKAWA)を刊行した。
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