ライフスタイル

こんな刺激的なものは新品では探せない!

戦前に描かれ作られた名もなきアートピースを。

2023年3月6日

シティボーイの部屋 ’23


photo: Kazufumi Shimoyashiki
text: Fuya Uto
edit: Tamio Ogasawara
2023年3月 911号初出

古着と同様、古い家具は驚きと発見の宝庫。
まだまだ知らないニッチな世界へ飛び込もうか。

 あまたの家具があるなか、ニッチな世界を知らないのはもったいない。というのも、それを自分なりに掘り出すことで、現行を追っていても知り得ない未知のジャンルと出合えたり、予想だにしていなかった新しい発見や学びがあるからだ。例えるなら全容が欠けた地図を頼りに、知らない地で旅をする感覚に近いのかも。加えて、一点ものの古いものってやつは友達とかぶらないというオマケが付く。そんなものを部屋に取り入れることができたら、きっとオリジナリティが爆発した空間になるはずだ。名もなき作者の絵を扱う国立の『コレノナ』は、店内を見て回るだけで驚きの連続。さあ、触れると危険なニッチファニチャーの世界へ、いざ。

昭和初期の児童画・貼り絵¥1,600
寝顔のような机がいいね。裏には「優」の評価も。
明治期の鬼絵馬¥3,000(右)、 ¥3,500(左)
大量の昭和初期の板絵¥3,000~
海岸風景を描いた大正初期の油彩画¥6,000
昭和初期の美大生の 授業課題ポスター各¥15,000
昭和初期の『白仮面』、『ロケットボーイ』の原画 価格未定
昭和の額¥6,000~10,000
昭和初期の美大生の授業課題ポスター¥15,000
色の質感といい、構図のバランスといい、非凡なものを感じる。
昭和初期の映画、写真、雑誌の切り抜き帳 ¥8,500

インフォメーション

コレノナ

ここでは戦前の名もない作者の絵、つまり無名だからこその、何にも左右されない天然のアートを手に入れることができる。店主の島本有里さんによると海外ものは一切なく、すべて紙専門の競り市で仕入れてきた日本の戦前のものだという。油絵、鬼絵馬、子供が描いた絵、雑誌・写真の切り抜き手帳、作家の卵が描いたとされる作画まで、その数なんと数百枚。なかには、美大生の授業課題ポスターなんて予想外なものまである。誰かの評価なんて気にせずに、これだと思う一枚を探してみよう。そもそもお手頃価格だからポスター感覚で吟味できるし、様々なサイズの額縁も揃っているので心強い。何より自分の審美眼だけを頼りにアートに価値を見いだすって何だか新感覚。

◯東京都国立市北1-12-2 松澤ビル1F ☎︎なし 13:00~19:00 月~金休 営業情報は公式HPを確認。

Official Website
corenona0.ocnk.net