ライフスタイル

はじめての部屋には、こんなインテリアを置きたい。/RUG

GOOD THINGS FOR SINGLE LIFE.

2023年2月27日

シティボーイの部屋 '23


photo: Hirokazu Kobayashi
text: Shoko Yoshida
edit: Tamio Ogasawara
illustration: Yoshifumi Takeda
2023年3月 911号初出

ラグはモロッカンか型染め柄か?

 家具は揃ってきたが、床がフローリング丸出しでどうにも味気ないし、なんだか寒い。そんなときは、部屋が明るくなり、足触りも気持ちいいラグが敷いてあるとよろしい。では、何がいいのか? ひとつは土着のおおらかさがアートになったような柄が揃うヴィンテージのモロッカンラグはどうか。ベニワレンは有名だが、生産地域により、アジラル、ブジャドと名が変わり、今ヨーロッパではえらい人気だと『鈴木商店 NOMAD』で教えてもらった。カーペットみたいに床一面が隠れるメガサイズを思い切って買ってみるのもありだ。一方で、九段下の『PACIFICA COLLECTIVES』で扱うアートラグもすごくいい。これぞ気軽なアートで、今は断然、飛ぶ鳥を落とす勢いを持つ染色家の宮入圭太さんの型染めの柄に首ったけ。ユニットバス前にちょうどいいサイズもあり、敷く場所に合わせてモロッカンと併用できたらかわいい。

1. 宮入圭太作のPACIFICA COLLECTIVESのリビング ラグ

アーティストの作品をラグに落とし込んだアートラグを生み出した先駆者のひとつである『PACIFICA COLLECTIVES』のラグは、こう見えて糸の染色から柄を生地に打ち込む工程までのすべてがハンドメイド。 リビングにちょうどいい大判型で、テーマは「植物園」。140×180㎝。¥88,000(PACIFICA COLLECTI VES☎03·6272·3710) 

2. 宮入圭太作のPACIFICA COLLECTIVESのラグ

ラグ
「パズル」(右)と「行進」(左)がテーマの、玄関やキッチン前に置けるマットサイズ。なるほど、「行進」は人が行進している姿なのだな。80×60㎝。各¥19,800(ともにPACIFICA COLLECTIVES)

3. モロッコのベニワレンラグ

モロッカンラグには種類があり、ベニワレン、アジラル、ブジャドと生産地域の名称で呼ばれるものと、布の切れ端を使ったカラフルで珍しいボ・シャルウィットがある。『鈴木商店 NOMAD』は不定期で九十九里浜にあるギャラリーを開放し、2月15日までは鎌倉のギャラリー『WITH KAMAKURA』でポップアップを開催中。 家を守ることを意味する菱形などが描かれたベニワレン。280×210㎝。

4. モロッコのアジラルラグ

ベルベル文字や部族の紋様などを描いたアジラル。215×82㎝。

5. モロッコのブジャドラグ

暖色系を基調とし、空や星がモチーフのブジャド。182×105㎝。

6. モロッコのボ・シャルウィットラグ

衣類やカーテンの端切れを織り込んで作ったボ・シャルウィット。202×100㎝。(モロッカンラグはすべて鈴木商店 NOMAD @suzukishouten_nomad)※価格はサイズにより6万~30万円ほど。詳細はInstagramに要問い合わせ。