イタリアンポップってこういうこと?
カラフル一直線な写真家の部屋はデザインと色の見本市のよう。
-DISPLAY SHELF-

「「NM3」Owner デルフィーノ・シスト・レニャーニ|1985年、ミラノ生まれ。ミラノ工科大学で建築を学んだ後、写真家ラマック・ファゼッラのアシスタントを経て、インテリア雑誌『DOMUS』のフォトグラファーに。仕事で数多くのインテリアの展示会へと足を運んだことがきっかけとなり、展示用の家具を扱う自身の会社「NM3」を設立。二足のわらじを履いて精力的に活動する。
「一番面積が大きくて作品がキレイに見える」とリビングの壁にはエットレ・ソットサスとナタリー・ドゥ・パスキエの作品を。どれもこの10年で集めたのだそう。レコードコレクターでもあり、キング・タビーやジョン・ホールが好き。最近はエチオピア音楽にもハマり、“エチオ・ジャズ”の生みの親、ムラトゥ・アスタトゥケをよく聴いている。床のキリムは両親が持っていたもの。
“家族代々受け継ぐミラノの家”なんて聞くと正直身構えてしまうけれど、いざお邪魔してみたら、予想したよりも断然アップビートな家だった。そこかしこに飾られた〈メンフィス・ミラノ〉の家具やアートに、機材店で頼み込んで譲ってもらったカメラ関連のオブジェ。よく見ると仏像やフラミンゴ、謎の石たちのようないわくありげなモノもちらほら。これぞイタリアンポップな部屋に、スピリチュアルなモチーフにも興味があるデルフィーノらしさが添えられているというか。「家具は撮影したときにデザイナーからもらうことも多いんだ。だから正直統一感はないけど、彼らへのリスペクトの証しとして使ってるよ」。それもインテリアフォトグラファーの特権!?


-KITCHEN-


-LIVING ROOM-

-BATH ROOM-

-DINING-


House Layout

AREA |ミラノ・サンタンブロージョ
SPACE |2LDK 250㎡
REMARKS |推定1800年代築。玄関を隔てて左右にリビングがある間取り。家族が所有する建物で親戚一同が住む。市内の閑静な住宅地で最後の晩餐で知られる教会の近く。