民藝を買いたい気分。
国際通りをただの土産屋と思うなかれ。
2022.06.29(Wed)
photo: Kazufumi Shimoyashiki
illustration: Koromochi Nakamura
edit: Tamio Ogasawara
special thanks: Keiko Kitamura
ワンブー
口縁が平たく
反り返っている沖縄の鉢。

マカイ
沖縄独特のフォルムを
した飯などをよそう碗。

カラカラ
供え餅の形といわれる
泡盛の酒器。

嘉瓶
祝い用の泡盛を届ける瓶。
抱えやすく、くびれた形。

抱瓶
携帯用の酒器で、
腰に当てて用いていた。

タラフ
調味料の保存や
小物入れなどで使われる蓋物。

国際通りに面して、西に久茂地店、東に牧志店がある『鍵石』。鍵石と書いてキーストンと読むのだが、僕は東長崎の『小鹿田焼ソノモノ』の榑松女史に聞いていたからすんなり入れたけど、軒先のいわゆるお土産的な品揃えを見る限りでは、よもやここに硬派な沖縄の民藝が置いてあるとは思わない。照屋佳信、宮城正享、與那原正守、松田米司、松田共司、上江洲茂生といった名工たちの、持ち帰りたくてうずうずしちゃう雑器がごろごろ並ぶ。器ひとつひとつにどの工房のものかの記載があるのも嬉しい限り。両店で取り扱いも異なるので必ず両方詣でよう。
※通常時は両店とも9:00~22:30 無休