ライフスタイル
古着のように家具を探してみないか。
ガイドは『FUNagain』の高島師匠!
2023年2月24日
ときどき思う。なぜ古着を掘るように、古い家具と向き合えないのか?
もっと気軽な付き合いを古い家具ともできたら、それって最高だよね。
『ファンアゲイン』の高島師匠に教わった、名もなき家具を見立てる方法。まだまだ師匠のような境地にたどり着いてはいないが、リーズナブルで案外いいものがあるという天然のリサイクルショップは、冒険気分でお宝を探せるのがとても楽しいのだそう。ということで、師匠もよく自宅の家具を見つけに行くという郊外の2つの大型店に僕らもお供!
FUJISHIRO RECYCLE
ジャンルレスにあらゆるものが溢れかえる巨大倉庫。
まず訪れたのが、神奈川県の寒川に店を構える中古業者の間では有名な『フジシロリサイクル本店』。800坪の倉庫に椅子やテーブルなどがこれでもかと並ぶなか、師匠はフロアを縦横無尽に歩き回り、すぐにルッキンググッドなスタッキングチェアを発見。裏返せば、メイド・イン・イタリー。「座面の裏に生産国が書いてあることが多いので、気になったものは裏返してみるのがいいかと。あとはシルエットが肝心で、大量生産のものでよく見られる直線的なデザインに対して、曲線が使われているものって凝っていて素敵に見えるものが多いんです」。選んだものを観察すると、確かにきれいなカーブを描いたものが多かった。
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三角の天板と3本脚がアメリカのミッドセンチュリーチック。
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ガラス天板とフォルムにドイツのバウハウスをビンビン感じる。
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インフォメーション
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フジシロリサイクル本店
家での生活に関連するもので、きっとここにないものはない。800坪の店内には、目当ての家具はもちろん、服やCD、自転車、家電も含めて、ありとあらゆるものが並んでいる。業者だけでなく一般家庭からも買い取るオープンマインドなスタンスだからこそ、民藝品や〈ギブソン〉のカトラリーセットなどの洒落たキッチン用品もこの店には潜んでいる。師匠の「ここにはインダストリアルな家具がお手頃価格で眠ってもいるんですよ」という助言を胸に秘め、端から端まで粘り強く探してみよう。ちなみに、ガラス天板のローテーブルだけは本店から約200m先にある系列のオフィス家具専門店で見つけたもの。とにかく、5周はしないと見たとは言えない。
◯神奈川県高座郡寒川町一之宮4-8-72 ☎︎0467·74·7600 10:00~19:00 無休
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全国で62店舗あるけど、椅子や机の品揃えは一番!
TENPOS KAWAGUCHI
スタンダードモダンな家具が眠るチープシックの宝庫。
次に向かったのが、東京を突っ切り埼玉県の鳩ヶ谷で店舗什器を主に扱う『テンポス川口 イス・テーブル専門館』と系列の『食器・調理道具専門館』。店用の同じ椅子やテーブルが積まれた店内だが、ここではトリッキーなものを探し当てた。「ピンクのシートに木材の脚回りは珍しいです。アアルトが子供用に作ったソファみたいですね。ポイントは座面とフレームの配色に注目すること。よく見ると目新しくてユニークなものに出合えたりするんです。食器類は無地ではなく、模様に着目して探すといいものが見つかりますよ」
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よくよく見たらちょっと嬉しいポーランド製。
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アアルトがデザインした子供用ソファの雰囲気じゃない?
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インフォメーション
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テンポス川口
イス・テーブル専門館/食器・調理道具専門館
閉店した飲食店などの什器を買い取っているからか、同じ椅子やテーブルがこれでもかと積み重なっている印象の店内。奥に進めば、キャバレーやスナックにあったであろうゴージャスなソファも突如現れるものだから散策しているだけでもなんだか楽しい。しかも、その状態がどれもちゃんと良品なのは、店横の工房で座面を張り替え、メンテナンスを行っているから。車で10分の食器・調理道具専門館には大衆居酒屋で使われていたようなキリンのグラスもあれば、高級レストランや料亭で出てきそうなモダンなお皿がズラーッと並ぶ。両店ともに目を凝らせば、ちゃんと掘れる。それは師匠が実証済み。テンポスは会員制だが、すぐに登録できるのでお会計前にぜひ。
◯埼玉県川口市坂下町3-32-24 ☎︎048・285・2027 10:00~19:00 無休
◯埼玉県川口市榛松278 ☎︎048·284·0319 10:00~19:00 無休
こうして、高島さんのフィルターを通して見立てたアイテム数は全25点。「自分らしい視点で楽しく探すことが大事」と高島さんも言っていたけど、まずは学び、そして実践を繰り返し、己を信じて実際に買うことが上達への近道だ。
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