ライフスタイル

東京の部屋。

2023年2月23日

photo: Naoto Date
text: POPEYE
2023年3月 911号初出

カルチャーが全面包囲。
コンマリもびっくりなマキシマリズムの宮殿。

「梅ヶ丘に住んでいるのは、成瀬巳喜男監督の『驟雨』の舞台だから」と語るのは、ライターの鍵和田啓介さん。そのカルチャー愛は、部屋の中にもほとばしっている。なんせ巨大な本棚の隙間からサイドボードの上や壁までを埋め尽くすのは、ネット通販や旅先で手に入れたという、映画や音楽、アートにまつわるグッズばかりなんだから。
 にもかからず、不思議とごちゃごちゃした印象はない。「本棚とかソファとか、大きめの家具をウッド&オレンジ系で統一しているからですかね。洋服をワントーンにすれば、ブリンブリンのアクセサリーを着けてもまとまる。これはラッパーに学びました(笑)」。どうやらカルチャーで得た知恵は部屋作りにも役立つらしい。

米国旅行中に買ったキルトが目を引くベッドルームのコーディネートは、ニュージーランド人の奥さんが担当。カーテンレールの上には彼女が愛するヴィンテージのバービー人形が並ぶ。
ペンダントライトの上にもバービー発見!

プロフィール

鍵和田啓介

かぎわだ・けいすけ︱『POPEYE』を筆頭に、様々な媒体でカルチャー関連の記事を執筆。著書に『みんなの映画100選』。