カルチャーが全面包囲。
コンマリもびっくりなマキシマリズムの宮殿。

「梅ヶ丘に住んでいるのは、成瀬巳喜男監督の『驟雨』の舞台だから」と語るのは、ライターの鍵和田啓介さん。そのカルチャー愛は、部屋の中にもほとばしっている。なんせ巨大な本棚の隙間からサイドボードの上や壁までを埋め尽くすのは、ネット通販や旅先で手に入れたという、映画や音楽、アートにまつわるグッズばかりなんだから。
にもかからず、不思議とごちゃごちゃした印象はない。「本棚とかソファとか、大きめの家具をウッド&オレンジ系で統一しているからですかね。洋服をワントーンにすれば、ブリンブリンのアクセサリーを着けてもまとまる。これはラッパーに学びました(笑)」。どうやらカルチャーで得た知恵は部屋作りにも役立つらしい。
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ソファの上の壁には、五社英雄監督の『出所祝い』のポスターやKorey Martinのイラストなどが。 -
友人でもあるナヌークの絵画や、Han s Chew Ziyangの陶芸作品、ミランダ・ジュライの写真作品が置かれたサイドボード。右奥のクリント・イーストウッドの似顔絵はネットで購入。


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本棚にはアーティストのIIIIIの作品やニュージーランドのシルバー人材センターで買ったブードゥー人形など。 -
カーテンレール上にはTravis Scottとコラボした『Reese’s Puffs』の箱が。
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ダイニングのフォーマイカテーブルは町田のリサイクルショップで購入。中古でゲットした6脚ある椅子は「デザイナー名より見た目重視」らしいが、手前に写る紫の1脚だけはトム・ディクソンがデザインした〈Cappellini〉だ。 -
食器棚には医療用の棚を代用し、中や上にも物、物!
プロフィール

鍵和田啓介
かぎわだ・けいすけ︱『POPEYE』を筆頭に、様々な媒体でカルチャー関連の記事を執筆。著書に『みんなの映画100選』。