クラフツマンシップ溢れる、陽光が気持ちいい2LDK。

Luthier/Furniture and Lighting Designer
ニコラス・ビジャン・プアファード|1991年、サンディエゴ生まれ。大学で工業デザインを学び、〈プリズマギター〉主宰の傍ら家具や照明も製作する。
https://www.instagram.com/nbijanpourfard/
ルシアー(弦楽器製作者)としてスケートボードをリサイクルするギターブランド〈プリズマギター〉を主宰する傍ら、家具や照明も作ってしまう、型にはまらないクラフツマンのニック。リビングの壁に浮遊するように飾られた椅子に、どっしりとしたベッド、インダストリアルな素材を組み合わせた照明まで、家具のほとんどが自作。日当たりのいい140㎡の平屋に点在する家具の数々は、どれも質実剛健な彼のパーソナリティを物語るようなデザイン。「シェーカー教徒による、シンプルで無駄を省いた“シェーカーデザイン”に影響を受けているんだ。彼らへのオマージュとして、ロックダウン中に作った椅子を壁にかけてみたのさ。もちろん必要なときには下ろして使ってるよ」。理想の家を尋ねると、ドナルド・ジャッドにルイス・バラガン、ルドルフ・シンドラーと、巨匠たちの名が次々と。「彼らに憧れて、西海岸カルチャーとメキシカンモダニズムの融合を目指しているんだ」って、納得。
Living Room

絨毯はパキスタンの女性人権活動家によるもの。「ラグは僕にとってすごく重要。作られた背景や、柄に込められた意味を考えて選ぶようにしてる」
Kitchen


Library
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テーブルの上には友人の赤ちゃんのために作ったミニチェアが。 -
サクラ材の本棚をメインにした“ライブラリー”。建築家や写真家の作品集が多く、最近読んでいるのはオランダ人アーティスト、バス・ヤン・アデルの本
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自身が手掛ける〈プリズマギター〉の中でもお気に入りの一本。 -
初めて買ったiPodをレジンで固めてオブジェに。 -
窓際で存在感を発揮するのは、昨年亡くなった地元サンディエゴのアーティスト、Bob Mathenyの作品。近所の遺品セールで手に入れた。
Studio
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自宅と同じ敷地内にある大きな建物を、家具やギター作りのスタジオにしている。「市街地からもビーチからも距離があるけれど、そのぶん作業に没頭できる。理想の仕事場さ」 -
オールマイティに使えるダイニングチェア、その名も「The Chair for Anything」。
Bedroom


House layout

AREA サンディエゴ・カーメルバレー
SPACE 2LDK 140㎡
REMARKS 1万2000㎡超の広大な住宅地にある築10年の一軒家を賃貸。居住歴は3年で、近所にスタジオも借りている。友人のエドウィンの家(P18)は徒歩5分の距離。