TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#4】広告ハンターの観察記
執筆:小林美香
2026年5月2日
4月19日の午後、国会前デモ「NO WAR! 憲法変えるな!4・19国会正門前大行動」に参加してきました。家にあった段ボールに100均のマスキングテープで「NO WAR!」と書き、超適当に作ったプラカードを持参して電車に乗ると、デモ会場への助走が始まった感じで気合が入ります。
地下鉄千代田線の国会議事堂前駅を目指して移動。乗り換えの大手町駅は、平日は通勤での利用者が多い駅で人も多いのですが、日曜日は閑散としています。目についたのはプラットフォームの「かけこみ乗車は危険です!」。電車のドアに挟まれて痛そうな馬と真っ二つに割れた人参、右手側から差し出されるイエローカード(カードには馬ではなく人のピクトグラムが描かれています)。「馬車馬のように働く」という高市首相の言葉が頭をよぎりますが、大手町駅近辺でお勤めの方、確かに「働いて、働いて、働いて」の方が多いですよね。
千代田線の車内は、大手町、霞ヶ関、国会議事堂前、赤坂近辺で働く人の脳内を見るような感じです。青を基調にした画面で、資料作成に追われ、AGAや不眠症に悩まされ、転職を考える、そんな日々の繰り返しが車内空間で描かれています。本当にお疲れ様です。
東京メトロ千代田線車内
国会議事堂前についたのは14時30分ごろで、国会前庭南庭でしばらくブラブラしていました。混み合っていたのですが、それぞれ思い思いに過ごすピクニックのような緩さがありました。
国会前デモに参加したのは2015年の安保法制の時以来かでしたが、参加者に女性が多く、プラカードや幟に掲げられた言葉がやわらかい感じだったこともあり、それぞれの意見を主張しつつも、和やかな雰囲気がありました。「NO WAR」というスローガンも、花や猫、鳩の描かれた素敵なイラストで描かれると、私の段ボール+マスキングテープとは違う趣があります。
「架空団体の幟」を読んでいると、集まって同じ空間にいるのが楽しく感じられました。改めて、公共空間の言葉って大事だなと思いました。ただでさえ不穏な世界情勢で厳しい状況にさらされている危機感から集合しているのだから、集まっている場所では優しく温かい言葉をかけあいたいものですね。日中のデモで、買い物や散歩のついでぐらいの気分で参加できるのが良かったです。
プロフィール
小林美香
こばやし・みか|1973年、奈良県生まれ。国内外の各種学校や機関にて写真やジェンダー表象に関するレクチャー、ワークショップ、研修講座、展覧会の企画と並行して、雑誌やウェブメディアに寄稿するなど多岐に渡り活動中。著書に『ジェンダー目線の広告観察』(現代書館)『その〈男らしさ〉はどこからきたの?』(朝日新書)などがある。また、Inclusive Marketing Lab(IML)を運営する。
Official Website
https://inclusive-marketing-lab.com/
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