フード

醤油でジワジワ。ゆっくり仕上げる、ぶり大根。

どのみち毎日食べるから。Vol.21

どのみち毎日食べるから。

artwork: Ryuto Miyake
photo: Kazuharu Igarashi
cooperation: Yu Kokubu

2025年3月6日

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醤油でジワジワ。ゆっくり仕上げる、ぶり大根。

『はじめの自炊帳』

連載「どのみち毎日食べるから。」が書籍化!
醤油、塩、砂糖、みりんなど基本の調味料で作る、ずっと飽きないスタンダードな31品を掲載。特別なテクニックも食材も使わず、誰でもとびきりおいしい料理が作れる料理入門書です。

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『はじめの自炊帳』

 生きているかぎりどのみち毎日触れ合う料理。自らの手でおいしく作れる知恵があれば、これからの人生、楽しくなるはず。このポッドキャストは料理家の土井光さんに、自分や家族が毎日食べて「あぁ、オイシイ」としみじみ感じる料理を教えてもらう番組。特別なテクニックも食材も不要。10分前後の音声を聴けば誰でも作れるメニューばかりだから、近所のスーパーに向かう道中にでも聴いてほしい。第二十一回は醤油でジワジワとゆっくり仕上げる、ぶり大根。

「カレーのようにたくさん作れば2、3日はおかずやオツマミとして活躍します」(土井光)

MEMO

材料はぶりの切り身、大根半分、生姜。調味料は醤油、みりん、砂糖。今回は4人分。少し多めに作ってみました。

大根を輪切りにして半分に切る。寒い時期の大根は皮が柔らかいので剥かずに使う。

切ったら鍋に入れる。

生姜を肉叩きなどで潰してからざく切りにする。

ぶり一切れを半分くらいの大きさに切る。ぶりはキッチンペーパーで水気を拭いておく。

生姜とぶりを鍋に入れる。

水700mlを加えて火にかける。

火にかけて灰汁が出てきたら取る。

みりん大さじ4、砂糖大さじ4を加える。

落とし蓋をして25~30分煮込む。落とし蓋がなければアルミホイルでもOK。

25~30分煮込んだら醤油大さじ5を加えて再び煮詰める。
ちなみに醤油を塩に変えたら塩煮になる。

煮絡める。

このくらい染み渡ったら火をとめる。

完成!

POPEYE

実は連載初登場の魚料理。肉、野菜よりは扱いが難しそうに見えて、土井さんの作り方だからやっぱり超簡単。下処理や隠し味的な技が必要なのではと勝手に憶測していたが、やっぱりそういったことは一切なしの「煮込むだけ」のストレートパンチ。しっかり時間をかけるから素材の隅々まで味が染み渡り、ご飯、お酒のお供にぴったりすぎる味わいだった。ポイントはぶりのセレクトで、ぶり大根の場合はちゃんと厚みのあるぶりを使うことが大事。薄い場合は照り焼きなどにするのがベター。スーパーで「煮込まれてたがっているぶり」を見つけたら作ろう。

プロフィール

醤油でジワジワ。ゆっくり仕上げる、ぶり大根。

土井光

どい・ひかる|1991年、大阪生まれ東京育ち。三ツ星レストランや老舗菓子店に勤め、在仏7年後帰国。現在は父である土井善晴の事務所に勤務。大学や調理師学校の講師、コラム執筆、フランスと日本文化をつなぐイベントなど行う。趣味はマラソン。

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