〈IDEE〉のデザイナーを経て、インテリアプロダクトや家具、展示インスタレーションを幅広く手掛けるデザイナー・藤城成貴さんによる展示が中目黒の『LICHT gallery』でスタート。「ペーパーモールド」の技法を使用した約400点もの同形の作品がずらりと会場に並び、ユニークな空間が作られているようだ。
展示開催のきっかけは、2018年に行われた株式会社竹尾主催の「TAKEO PAPER SHOW」。1965年から続くこの展覧会は、「紙とデザイン」をテーマにさまざまな紙の可能性を探り続けてきた場。藤城さんはその企画の中で、古紙などの植物繊維を水に溶かし、金型で成形・乾燥させて作るペーパーモールドの技法を使った制作を依頼されたという。しかし、卵のパックや緩衝材など多様な用途に用いられるこの工業素材は、水量や材料混和の問題から理想的な色をコントロールするのが難しく、工場と協業しながら約8年の年月を要したのだとか。今回発表された色とりどりのピースは、全てが異なる色や質感を持つ。試行と偶然が積み重った作品群からは、プロダクトデザイナーである藤城さんの仕事へ向き合う姿勢や、紙という素材の豊かさもたっぷりと感じられ、ギャラリーのフロアにびっしりと並ぶ様子は圧巻だ。プロダクトは実際に購入もできるみたいだから、ぜひ見て触って感じてみよう。
インフォメーション
MIX
会場:LICHT gallery(東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台2F)
会期:2026年3月21日(土)〜4月19日(日)
時間:13:00〜18:00
休み:火、水
Official Website
https://item.licht-gallery.com/?pid=190808474
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