フード

Vol.11 パンの代わりにもなる素朴なホットケーキ。

どのみち毎日食べるから。

2024年4月26日

artwork: Ryuto Miyake
photo: Kazuharu Igarashi
cooperation: Yu Kokubu

 生きているかぎりどのみち毎日触れ合う料理。自らの手でおいしく作れる知恵があれば、これからの人生、楽しくなるはず。このポッドキャストは料理家の土井光さんに、自分や家族が毎日食べて「あぁ、オイシイ」としみじみ感じる料理を教えてもらう番組。特別なテクニックも食材も不要。10分前後の音声を聴けば誰でも作れるメニューばかりだから、近所のスーパーに向かう道中にでも聴いてほしい。第十一回はホットケーキミックスを使わない素朴なホットケーキ。

「パンケーキではなくホットケーキと呼びたい日本的な味わいです」(土井光)

MEMO

材料は小麦粉200g、べーキングパウダー大さじ1くらい、卵2個、砂糖70g、牛乳1カップのみ。こちらは4人前の分量。砂糖はグラニュー糖、上白糖、きび砂糖などなんでもOK。ベーコンはカリカリに焼いてトッピングに。

ダマにならないように小麦粉とベーキングパウダーをふるいにかける。

卵2個をボウルに入れて混ぜる。砂糖を加えてさらに混ぜる。

もったりとしてきたら牛乳を加える。

小麦粉とベーキングパウダーを加える。

写真くらいの加減になるまで混ぜる。混ぜすぎると固くなるので注意。

バターを溶かす。

お玉2杯分弱くらいを入れる。これがだいたい一人前。

弱火にしてすぐ蓋をする。

プツプツしてきたらひっくり返す。

ひっくり返したら蓋をせずに数分焼いて完成。

今回はトッピングのベーコンの他に即席のイチゴジャムをつくる。

イチゴはしっかり洗ってから半分くらいにカット。

砂糖50g、レモン汁を加えて火にかける。

弱火で煮詰める。

ジャムらしい粘りがでてきたら仕上げに強火で煮詰めて完成。

脂を拭き取りながらベーコンを焼く。

盛り付ける。サラダがあれば、さらに立派なブランチに。

完成!

POPEYE

POPEYE

「まずはホットケーキミックスを」という思考回路に囚われていたけれど、よくよく考えたら材料はいたってシンプル。ベーキングパウダーさえ常備していれば、他はなんだかんだ家にあるものばかり。土井さんが「パン代わりにも」と言うように、砂糖の分量を調整すれば即席のパンとしても食べられるし、やっぱり“ホットケーキ&あまじょっぱい”の組み合わせはウィークエンド的ワクワク感が詰まっている。近所のカフェにいかずにとも自宅で素敵なブランチを食べられる術を持っているのは心の安定にもよさそうだ。

プロフィール

土井光

どい・ひかる|1991年、大阪生まれ東京育ち。東京の女子大学卒業後、フランスリヨンにある『L’institut Paul Bocuse』にてフランス料理とレストランマネージメントを2年半学ぶ。フランス三つ星レストラン『Michel GuérardとTroisgros』、リヨンにある老舗チョコレート店『Bernachon』に勤める。在仏7年。帰国後、父である料理研究家土井善晴の事務所、おいしいもの研究所でアシスタントとして勤務。料理デモストレーションのフランス語通訳やフランスと日本文化を繋ぐイベント参加なども行う。趣味はマラソン。

Instagram
https://www.instagram.com/hikaruuud/