フード

どのみち毎日食べるから。

Vol.3 サラダ

2023年8月21日

artwork: Ryuto Miyake
photo: Kazuharu Igarashi
cooperation: Yu Kokubu

 生きているかぎりどのみち毎日触れ合う料理。自らの手でおいしく作れる知恵があれば、これからの人生、楽しくなるはず。このポッドキャストは料理家の土井光さんに、自分や家族が毎日食べて「あぁ、オイシイ」としみじみ感じる料理を教えてもらう番組。特別なテクニックも食材も不要。10分前後の音声を聴けば誰でも作れるメニューばかりだから、近所のスーパーに向かう道中にでも聴いてほしい。第三回は夏にぴったりなサラダのレシピ。

「健康のために、ではなくサラダを食べてキチンとお腹いっぱいに。サラダは自由自在なので」(土井光)

MEMO

葉野菜

葉野菜を買ってくる。今回は誰かに食べてもらう想定なのでトレビス、サラダ菜、クレソン、ルッコラなどバリエーションを多めに。

葉野菜を洗う

大きめのボウルに水を張り、葉野菜を手で適当なサイズにちぎって入れていく。

葉野菜をさらに洗う

汚れを落としていく。もうひとつボウルを用意して再度綺麗な水で洗えたらベター。

葉野菜の水を切る

ザルを下にして力強く振り、水を切る。自分が食べる場合はこれくらいでOK。

布で水を切る

より丁寧に水を切る場合は綺麗な布に葉野菜を並べて水気を切っていく。レストランスタイル。

葉野菜を保存する

葉野菜を保存する場合は布やタオルで包み容器に入れる。

ドレッシングの材料
ドレッシングを作る

ドレッシングを準備。オリーブオイル・お酢・醤油を2:1:1の割合で混ぜる。胡椒はお好みで。

サラダ追加の材料
アーリーレッドを切る
ズッキーニをピーラーでスライスする
チーズをカットする
かぼちゃを炒める
ゆで卵を半分に切る
鶏のササミを加える

葉野菜だけではちょっと寂しいので追加で好きな食材を。今回はズッキーニ、トマト、紫たまねぎの他、鶏のささみ、チーズ、ゆで卵などを用意。ちなみにズッキーニはピーラーで薄くスライスして生でOK。この他にベーコンやハムなどを足すとよりゴハンらしくなる。

葉野菜を盛る

葉野菜と追加した食材は別々に大皿に盛り付ける。好みの量を取れるようにして、各々が自分のお皿でサラダを完成させる。

サラダ完成写真

完成!

POPEYE

POPEYE

村上春樹の小説に「調教されたレタス」というようなフレーズがあった気がするけれど、今回のイキイキとした葉野菜を食べたときに瞬時にその言葉が頭に浮かんだ。適切な方法で洗って水気を切った野菜はそれだけでおいしいし、土井さんが言うように“料理”としての存在感もある。ランチタイムに申し訳程度に付いてくるサラダとは思想からしてまったくの別物だ。なにかと脇役にされがちなメニューゆえに、おいしいサラダをお腹いっぱい食べられるお店は意外と少ない。そういう意味でも自分で作るのにはぴったりの料理だった!

プロフィール

土井光

どい・ひかる|1991年、大阪生まれ東京育ち。東京の女子大学卒業後、フランスリヨンにある『L’institut Paul Bocuse』にてフランス料理とレストランマネージメントを2年半学ぶ。フランス三つ星レストラン『Michel GuérardとTroisgros』、リヨンにある老舗チョコレート店『Bernachon』に勤める。在仏7年。帰国後、父である料理研究家土井善晴の事務所、おいしいもの研究所でアシスタントとして勤務。料理デモストレーションのフランス語通訳やフランスと日本文化を繋ぐイベント参加なども行う。趣味はマラソン。

Instagram
https://www.instagram.com/hikaruuud/