カルチャー

11月はこんな映画を観ようかな。

いろんな意味で衝撃を与えてくれる3作。

2023年11月1日

『首』
北野武(監)

首
©️2023 KADOKAWA cT.N GON Co.,Ltd.

北野武監督による異色すぎる”本能寺の変”映画がいよいよお目見え。注目すべきは「いつか秀吉をやりたい」という30年来の夢を叶え、監督本人が演じた秀吉だが、既に70代の身の上ゆえ、激しい合戦シーンを演じるのは難しい。かくして本作は「立ち上がらない秀吉」という策を編み出し、それはいつしかギャグになっていく。『クライ・マッチョ』と双璧をなす、「いかにして70歳オーバー俳優でアクション映画を撮るか」という難題に対する答えをとくとご覧あれ。11月23日より公開。

『パトリシア・ハイスミスに恋して』
エヴァ・ヴィティヤ(監)

©️CourtesyFamilyArchives

『見知らぬ乗客』『アメリカの友人』『キャロル』。この3本の映画の共通点はなんだと思う?  答えはそう、すべて原作者がパトリシア・ハイスミスなのだ。本作はそんなハイスミスについてのドキュメンタリー。『キャロル』の元になったひと目惚れ経験や、夫がいる女性との不倫など、レズビアンだった彼女の恋愛事情にもかなり踏み込んでいる。とりわけ、彼女とタベア・ブルーメンシャイン(ウルリケ・オッティンガー監督作のミューズ的存在)の蜜月には驚いた。11月3日より公開。

『ザ・キラー』
デヴィッド・フィンチャー(監)

とある任務の失敗により、窮地に陥った殺し屋をめぐるサスペンス。ハンター・S・トンプソン風のルックを身に纏い、マックを食べる殺し屋は最高にクールで、真似したくなる。それにしても、フィンチャー監督が2時間以内の映画を撮ったのはいつぶりだろう。この小気味の良さは、彼の新境地なのかもしれない。11月10日よりNetflixで独占配信。