『ビルド・ア・ガール』コーキー・ギェドロイツ(監)を観る。

“ジョナ・ヒルの実妹”ことビーニー・フェルドスタインの出演作にはマジでハズレがない。なんせ『レディ・バード』や『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』、そしてなにより傑作『ネイバーズ2』に出ているんだから。その印象は本作をもって決定打となったと言える。90年代前半のUKロックシーンを舞台に、高校生の若さで頭角を表した実在する辛口音楽ライターの成長を描く本作は、フェミニスト版『あの頃、ペニー・レインと』とでもいうべきグッド・ヴァイブレーションな青春映画であり、これを嫌いな人とは友達になれる気がしない! 10月22日より公開。
『批評の教室 ――チョウのように読み、ハチのように書く』を読む。

北村紗衣(著)
『お砂糖とスパイスと爆発的な何か ― 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 ―』の著者が、批評の書き方をカジュアルに解説した1冊。どれくらいカジュアルかというと、批評の真髄として、タイトルにもなっているモハメド・アリの名言を引用しているくらいに。にもかかわらず、ハードコアな“批評論”にもなっているのがすごい。¥902/筑摩書房
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展@銀座メゾンエルメス フォーラム

光や動力を取り込んだキネティック・アートやオプ・アートの先駆的存在で、公共の場における観客の参加を促す作品を展開した視覚芸術探究グループ(GRAV)の設立メンバー、そして、活動初期から継続する色の可能性を探求した幾何学的な抽象画で知られるジュリオ・ル・パルク(1928年アルゼンチン、メンドーサ生まれ)による日本での初めての個展「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展が銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催。またとない機会なのでぜひ足を運ぼう。休館日等はHPで要確認。